拙稿「なぜ、開戦したか。ナルシズムは御免だ。」において
岩上安身@iwakamiyasumiさんのツイートを
引用しました。
――戦争をちらつかせながらの外交は、文字通りの戦争について、徹底的にマテリアルに、即物的に、何の感傷も、願望も、ロマンも、差し挟まずに考え抜いてから、始めてもらいたい。いうまでもなく、一番邪魔なのは、ナルシシズムだ。〔2013年12月15日 - 4:07 〕――
という内容でした。
その続き、
紹介します。
防衛と言えば、
「極秘」で
納得しているようでは、
また「敗戦」を
繰り返すでしょう。
その理由を
事実を通して、
説明されています。
英国は、
軍事上の機密でも
特別な
事情がない限り、
原則的に
情報開示されます。
米国もそうです。
公文書を破棄して
後々、
事実を検証できなくするなんて
論外です。
西洋ではありえない話です。
日本では
“米国の圧力”という
いかにも安倍自民党の好みそうな嘘の下、
「特定秘密保護法」という悪法が
制定されました。
それが
公布という今になって、
法案に賛成した自民、公明、民主、維新、みんなの
超党派与野党議員団が
これから
同じような国家機密を扱う
法律が
海外でどう運用されているかにつき、
視察を行うという
間抜けなこと
言ってます
(下記〔資料〕参照)。
情報が
秘されることに
危機感を
持ってないのです。
こんな人たちを
私たちの代表者と認め、
国の運命を
任せて大丈夫でしょうか。
国民に
また道を過たせる
のではないでしょうか。
とても
不安になる話です。
こんなことでいいのか、
岩上氏の指摘する
事実を
通して考えて見て下さい。
――戦争は、金属をめぐり、金属の有無によって帰趨が決まる。鉄器の生産力が、部族の繁栄か滅亡かの岐路を決めた古代から、その事情は変わらない。近代も、現代もだ。そして、自分が資源を頼っている相手に戦争を仕掛ければ、物質が尽きて敗北するということわりも、何も変わらない。〔2013年12月15日 - 4:16 〕――
――鉄がなければ、戦争も何も話にならない。満州事変を起こし、日中戦争突入目前の時点で、日本は製鉄のために必要な鉄鉱石のほとんどを中国に依存していた。にもかかわらず、無謀な戦争に前のめりに突っ込んでいった。石油も止められる可能性を考えていたはずなのに、ABCDラインを引かれるまで猛進。〔2013年12月15日 - 4:23 〕――
――続き。日本が資源小国である事実は万人が認める話で、資源が足りず、物資が足りず、だからこそ、無謀なことはすべきではないと考えるか、だから南方の資源を取りにいくのもやむなし、と考えるかで立場は分かれはする。しかし、技術はあるのに、物資だけ不足していたという認識はまず異論が出ない。〔2013年12月15日 - 4:30 〕――
――続き。日本刀に始まり、零戦、戦艦大和と、日本の武器、兵器製造技術は素晴らしかった。ただ大艦巨砲主義といった戦略のミスなのだ、と考える人がほとんどである。ところが、日本は実は優秀な兵器を作れなかった。根本的なことだが、冶金技術が低かったからである。基礎技術がおろそかだからである。〔2013年12月15日 - 4:36 〕――
――続き。他国を侵略してまでして、鉱山をおさえても、採掘から選鉱、精錬、加工のシステムがなければ何もならない。日本が占領したとたんに鉱産物の産出量が落ち込む、ということも起きた。技術がないからである。輸送もネックだった。兵站、補給は常に後回しだった。〔2013年12月15日 - 4:41 〕――
――続き。ノモンハン事件は、事件というが、立派な(?)戦争であり、日本軍はコテンパンに負けた。理由は山ほどあるが、戦車を製造しながら補給のための自動車を製造せず(できず)、戦車の装甲の脆弱さを向上させる冶金技術に乏しかったのも敗因である〔2013年12月15日 - 4:49 〕――
――続き。しかし、こうした敗因分析は、十分にしたとはいいがたく、それなりにまとめた報告も活かされずにお蔵入りとなった。日本軍は、不都合な事実は悉く隠した。報道もさせなかった。その結果、弱点を改善できず、大敗を喫した。敗北から学ぶために情報を公開した英国軍とは決定的に違う。〔2013年12月15日 - 4:53 〕――
――続き。戦争はすべきではない。然り。しかし戦争するからには負けてはならない。これまた然り。負けないためにはどうするか。自らの弱点を直視し、学ぶ他にない。戦争に関わる情報を、片っ端から秘密にするなぞ、大馬鹿者のやることだ。ノモンハンの繰り返しを何度もやる羽目になる。〔2013年12月15日 - 4:57 〕――
――続き。戦争を、戦闘のみに限定して考える愚かさと決別すること。冶金技術に代表されるような、致命的でありながら地道な分野を軽んじないこと。官僚の保身のために情報を秘匿させないこと。己れの弱点を見据え、論じ、鍛え上げる知的作業を「自虐」などという知的薄弱な誹りに怖気て怠らないこと。〔2013年12月15日 - 5:04 〕――
――続き。そうした地道な積み重ねの上で、初めて戦争という恐ろしい賭けについて論じれるのであり、隣人への一時的な怒りや激情で後先顧みずに突っ走って開戦、などという愚行は決して許されない。そして自制に自制を重ねての地道な積み重ねをあらゆる分野で行うということは、結局、平時にも勝利する。〔2013年12月15日 - 5:09 〕――
――続き。ノモンハン事件の際、日本の戦車はソ連軍の鉄条網に絡め取られて狙い撃ちされた。その鉄条網は、ピアノ線でできていた。日本は、戦後になるまで自国で世界レベルのピアノ線を作れなかった。作る技術がなかったのだ。〔2013年12月15日 - 5:16 〕――
――続き。ノモンハン事件で使われたピアノ線の話は、僕も最近まで知らなかった。教わったのは「『レアメタル』の太平洋戦争」という本である。藤井非三四氏著。学研刊。ご参考までに。〔2013年12月15日 - 5:18〕――
〔資料〕
「『秘密保護法』公布 与野党議員これから海外視察のデタラメ」
日刊ゲンダイ(2013年12月13日)
☆ 記事URL:http://gendai.net/articles/view/news/146658
希代の悪法「特定秘密保護法」が13日、公布された。日本の民主主義は、もうオシマイだ。
ふざけているのは、今ごろになって国会が「秘密保護法」をどう運用すべきか、第三者機関をどう設立すべきか、バタバタと動き出していることだ。海外の状況について、これから超党派議員でノコノコ視察に出掛けるというから呆れるばかりだ。
「自民、公明、民主、維新、みんなの与野党5党の超党派議員団で、来年1月12~19日に米英独の3カ国を訪問し、各国の監視機関の仕組みを視察する予定です。しかし、本来は法案可決前に視察するべきでしょう。国民の6~7割が反対した重要法案なのだから、あらかじめ他国の状況ぐらい情報収集して把握しておくべき。この法律がいかに“欠陥品”なのかという証左ですよ」(永田町事情通)
超党派議員の派遣について逢沢一郎・衆院議院運営委員長は、日刊ゲンダイ本紙の取材に対して「具体的な日程は今後詰めると思うが、各国の運用の在り方をしっかりと見てきてほしいし、また、そうでなくてはならないと思っている」と話した。要するに、国会議員も「特定秘密保護法」について、ほとんど把握していないのだ。
しかし、法律が成立した後に海外の状況を調べてどうするのか、税金を使って与野党議員が物見遊山するだけじゃないか。何だか釈然としない話だ。
岩上安身@iwakamiyasumiさんのツイートを
引用しました。
――戦争をちらつかせながらの外交は、文字通りの戦争について、徹底的にマテリアルに、即物的に、何の感傷も、願望も、ロマンも、差し挟まずに考え抜いてから、始めてもらいたい。いうまでもなく、一番邪魔なのは、ナルシシズムだ。〔2013年12月15日 - 4:07 〕――
という内容でした。
その続き、
紹介します。
防衛と言えば、
「極秘」で
納得しているようでは、
また「敗戦」を
繰り返すでしょう。
その理由を
事実を通して、
説明されています。
英国は、
軍事上の機密でも
特別な
事情がない限り、
原則的に
情報開示されます。
米国もそうです。
公文書を破棄して
後々、
事実を検証できなくするなんて
論外です。
西洋ではありえない話です。
日本では
“米国の圧力”という
いかにも安倍自民党の好みそうな嘘の下、
「特定秘密保護法」という悪法が
制定されました。
それが
公布という今になって、
法案に賛成した自民、公明、民主、維新、みんなの
超党派与野党議員団が
これから
同じような国家機密を扱う
法律が
海外でどう運用されているかにつき、
視察を行うという
間抜けなこと
言ってます
(下記〔資料〕参照)。
情報が
秘されることに
危機感を
持ってないのです。
こんな人たちを
私たちの代表者と認め、
国の運命を
任せて大丈夫でしょうか。
国民に
また道を過たせる
のではないでしょうか。
とても
不安になる話です。
こんなことでいいのか、
岩上氏の指摘する
事実を
通して考えて見て下さい。
――戦争は、金属をめぐり、金属の有無によって帰趨が決まる。鉄器の生産力が、部族の繁栄か滅亡かの岐路を決めた古代から、その事情は変わらない。近代も、現代もだ。そして、自分が資源を頼っている相手に戦争を仕掛ければ、物質が尽きて敗北するということわりも、何も変わらない。〔2013年12月15日 - 4:16 〕――
――鉄がなければ、戦争も何も話にならない。満州事変を起こし、日中戦争突入目前の時点で、日本は製鉄のために必要な鉄鉱石のほとんどを中国に依存していた。にもかかわらず、無謀な戦争に前のめりに突っ込んでいった。石油も止められる可能性を考えていたはずなのに、ABCDラインを引かれるまで猛進。〔2013年12月15日 - 4:23 〕――
――続き。日本が資源小国である事実は万人が認める話で、資源が足りず、物資が足りず、だからこそ、無謀なことはすべきではないと考えるか、だから南方の資源を取りにいくのもやむなし、と考えるかで立場は分かれはする。しかし、技術はあるのに、物資だけ不足していたという認識はまず異論が出ない。〔2013年12月15日 - 4:30 〕――
――続き。日本刀に始まり、零戦、戦艦大和と、日本の武器、兵器製造技術は素晴らしかった。ただ大艦巨砲主義といった戦略のミスなのだ、と考える人がほとんどである。ところが、日本は実は優秀な兵器を作れなかった。根本的なことだが、冶金技術が低かったからである。基礎技術がおろそかだからである。〔2013年12月15日 - 4:36 〕――
――続き。他国を侵略してまでして、鉱山をおさえても、採掘から選鉱、精錬、加工のシステムがなければ何もならない。日本が占領したとたんに鉱産物の産出量が落ち込む、ということも起きた。技術がないからである。輸送もネックだった。兵站、補給は常に後回しだった。〔2013年12月15日 - 4:41 〕――
――続き。ノモンハン事件は、事件というが、立派な(?)戦争であり、日本軍はコテンパンに負けた。理由は山ほどあるが、戦車を製造しながら補給のための自動車を製造せず(できず)、戦車の装甲の脆弱さを向上させる冶金技術に乏しかったのも敗因である〔2013年12月15日 - 4:49 〕――
――続き。しかし、こうした敗因分析は、十分にしたとはいいがたく、それなりにまとめた報告も活かされずにお蔵入りとなった。日本軍は、不都合な事実は悉く隠した。報道もさせなかった。その結果、弱点を改善できず、大敗を喫した。敗北から学ぶために情報を公開した英国軍とは決定的に違う。〔2013年12月15日 - 4:53 〕――
――続き。戦争はすべきではない。然り。しかし戦争するからには負けてはならない。これまた然り。負けないためにはどうするか。自らの弱点を直視し、学ぶ他にない。戦争に関わる情報を、片っ端から秘密にするなぞ、大馬鹿者のやることだ。ノモンハンの繰り返しを何度もやる羽目になる。〔2013年12月15日 - 4:57 〕――
――続き。戦争を、戦闘のみに限定して考える愚かさと決別すること。冶金技術に代表されるような、致命的でありながら地道な分野を軽んじないこと。官僚の保身のために情報を秘匿させないこと。己れの弱点を見据え、論じ、鍛え上げる知的作業を「自虐」などという知的薄弱な誹りに怖気て怠らないこと。〔2013年12月15日 - 5:04 〕――
――続き。そうした地道な積み重ねの上で、初めて戦争という恐ろしい賭けについて論じれるのであり、隣人への一時的な怒りや激情で後先顧みずに突っ走って開戦、などという愚行は決して許されない。そして自制に自制を重ねての地道な積み重ねをあらゆる分野で行うということは、結局、平時にも勝利する。〔2013年12月15日 - 5:09 〕――
――続き。ノモンハン事件の際、日本の戦車はソ連軍の鉄条網に絡め取られて狙い撃ちされた。その鉄条網は、ピアノ線でできていた。日本は、戦後になるまで自国で世界レベルのピアノ線を作れなかった。作る技術がなかったのだ。〔2013年12月15日 - 5:16 〕――
――続き。ノモンハン事件で使われたピアノ線の話は、僕も最近まで知らなかった。教わったのは「『レアメタル』の太平洋戦争」という本である。藤井非三四氏著。学研刊。ご参考までに。〔2013年12月15日 - 5:18〕――
〔資料〕
「『秘密保護法』公布 与野党議員これから海外視察のデタラメ」
日刊ゲンダイ(2013年12月13日)
☆ 記事URL:http://gendai.net/articles/view/news/146658
希代の悪法「特定秘密保護法」が13日、公布された。日本の民主主義は、もうオシマイだ。
ふざけているのは、今ごろになって国会が「秘密保護法」をどう運用すべきか、第三者機関をどう設立すべきか、バタバタと動き出していることだ。海外の状況について、これから超党派議員でノコノコ視察に出掛けるというから呆れるばかりだ。
「自民、公明、民主、維新、みんなの与野党5党の超党派議員団で、来年1月12~19日に米英独の3カ国を訪問し、各国の監視機関の仕組みを視察する予定です。しかし、本来は法案可決前に視察するべきでしょう。国民の6~7割が反対した重要法案なのだから、あらかじめ他国の状況ぐらい情報収集して把握しておくべき。この法律がいかに“欠陥品”なのかという証左ですよ」(永田町事情通)
超党派議員の派遣について逢沢一郎・衆院議院運営委員長は、日刊ゲンダイ本紙の取材に対して「具体的な日程は今後詰めると思うが、各国の運用の在り方をしっかりと見てきてほしいし、また、そうでなくてはならないと思っている」と話した。要するに、国会議員も「特定秘密保護法」について、ほとんど把握していないのだ。
しかし、法律が成立した後に海外の状況を調べてどうするのか、税金を使って与野党議員が物見遊山するだけじゃないか。何だか釈然としない話だ。
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