のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

めぐりあひて

2008年01月15日 12時50分24秒 | Weblog
「めぐりあいて 見しや

それとも わかぬまに

雲がくれにし 夜半の月かな」

これは、紫式部の小倉百人一首入選作だ。

54帖で構成される源氏物語の中で、光源氏の死を書いた「雲隠」の帖は、表題だ

けあって、本文がない。後代の追加とされる所以だ。

僕は、本人の作と思う・・・・

「雲がくれ」って、紫式部の愛した言葉だから。

紫式部、いや源氏物語の作中人物の「紫の上」と呼んでおこうか。この人、どんな

人物だったのだろう。

必ずしも、本当のことを言うのを好きな人ではなかったろう。でも、嘘つきとは限

らない。八方美人でもない。

昔の人だけど、現代のインターネットでの出会いの頼りなさを、よく知っている、

よく感得しえる人だろう。

紫は、赤と青の混合物だ。赤は、情熱。青は、冷静。ともすれば、対立しがちな

この二つのものを融合させようと、必死の努力をした人と思う。

介護だって、この二つの分裂と統一の上に成り立っている。僕の場合は、力点は

情熱にあると考えているけれど。


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1 コメント

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紫式部 (obichan)
2008-01-16 10:26:28
紫式部は宮中の女ばかりの生活の中、孤独を常に感じていた人だと聞いたことがあります。男並みに勉強が好きな人だったので、その姿勢を貫き通した意志の強い人でしょう。
クールに世の中を見て、情熱で書物を書く(介護する)、という点で、あなたとよく似ていると思います。
紫色に対する意見、いいですね!(( ..)φメモメモ)
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