
「ロビンソン漂流記」
著者 ダニエル・デフォー
訳者 吉田健一
めらめら度★★★☆☆
20190816FRI-20191029TUE
日記サボタージュで、今更、10月29日に読了した本の記憶を掘り起こす…。ちょい厚めの文庫本を2ヶ月ちょいで何とか攻略。これは、手ごわい小説だったなァ。元々、読むのが遅い方だけど、この手の古い末烽フは、1ページに文字がみっちりだから、長くて、長くて…。今風の小説みたいに章ごとの区切りがないし、改行も少ないし、やたら疲れる小説だった。一人称の回顧録で、愚痴っぽいし…。
かの有名なロビンソン・クルーソーの冒険譚である。漂流とか、無人島とか、限定空間を知恵と勇気で生き抜く的なサバイバルものが大好きなので、その原典たるロビンソン・クルーソーは、十代の頃から読みたいと思っていた。四十路を過ぎて、今更ながらに読んでみると、これが何とも…。まず、主人公のロビンソン・クルーソーの魅力が薄いんだよねェ。無謀な冒険野郎で、性懲りもないアホなのだ。
28年間の孤独な無人島サバイバルは、それなりに面白かった。しかし、聖書を拠り所にした倫理観がどうにも説教臭くて…。何よりガッカリなのは、無人島から脱出した後にも物語が続くこと。完全に藪蛇じゃん。その上、続編があるらしい。ロビンソンのオッサン、どんだけ性懲りもないんだよ…。続編は、ちょっと読む気がしないなァ。この物語は、漂流記とか冒険譚てよりも懺悔録って感じか…。
ロビンソン・クルーソーの正式タイトルは、「自分以外の全員が犠牲になった難破で岸辺に投げ出され、アメリカの浜辺、オルーノクという大河の河口近くの無人島で28年もたった一人で暮らし、最後には奇跡的に海賊船に助けられたヨーク出身の船乗りロビンソン・クルーソーの生涯と不思議で驚きに満ちた冒険についての記述」らしい。勿論、ウィキペディアからのコピペである。あァ、くどいッ!
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