ふらふら日記

物足りない日常にふらふら、怪しい読書にふらふら、激しい映画にふらふら、美味いメシにふらふら、そんな感じの自己満足日記。

読書覚書2022 #3

2022年02月17日 16時38分00秒 | 読書めらめら

「真田騒動 恩田木工」
著者 池波正太郎
めらめら度★★★★☆
20220128金→20220209水

読書歴30年、983冊目の読破である。池波正太郎は、真田家を描いた小説を多く残していて、俗に「真田もの」と呼ばれているらしい。その代表作である「真田太平記」全16巻を読了したのは、もう5年も前になる。すんごい大長編で、どっぷりハマったんだよなァ。あの後、直ぐに他の「真田もの」も読むつもりだったのだが、結局、5年も手付かずのまま…。ホント、アッと言う間に日々が過ぎていくぜ。

で、5年ぶりに「真田もの」に挑戦。「信濃大名記」「碁盤の首」「錯乱」「真田騒動」「この父その子」の5編が収録された短編集である。関ケ原にて、敵味方に分かれた兄弟の物語は、世代を経て、江戸の世に続く。幕府の嫌がらせのような課役の末、どん底の貧乏藩になった真田家松代藩の物語は、戦国の戦記と比べると、まァ、地味だ。しかし、お家の為に四苦八苦するドタバタもまた面白い。

真田幸村(信繁)の兄であり、真田家松代藩の藩祖となった真田信之の物語は、特に興味深い。93歳の長命で、4代将軍の御代まで生きたなんて、ホントに凄いよなァ。しかも、晩年まで家のゴタゴタで苦労しているのだ。池波正太郎の「真田もの」には、真田信之の晩年を描いた「獅子」という長編もあるらしいので、それも読んでみたい。真田信之みたいに長生き出来そうにないので、5年以内に…。


池波正太郎「真田騒動 恩田木工」781円

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