糠地郷 蝶の里山

Nukajigo Butterflies Project
蝶の里山保全活動
信州・小諸

庭の蝶 ルリタテハ

2023-07-17 | 日記
庭に舞い込むルリタテハ


今年は食草ホトトギスの試験栽培中
産卵の形跡はまだない。
サルトリイバラでの成長の過程を観察したことはあるが
今夏ホトトギスでの観察ができるか期待を寄せている。

(画像:2023.07.17 9:30~天耕房の庭)

アサギマダラ北上蝶の観察2023

2023-07-12 | 日記
渡り蝶浅葱斑の飛来
昨秋 南下するアサギマダラを見送り半年・・・。
西日本で産まれた次世代の蝶たちが姿を現す

初見情報の報告
2023.05.09 草花の開花も乏しくタンポポの花に泊まった一頭を確認。


スナビキソウに訪花
2023.05.21 西日本の海岸などで咲くスナビキソウを試験的に栽培している小さな庭のエリア
開花した白い花に泊まり盛んに吸蜜。この日以来毎日数頭の飛来を確認。


食草イケマに産卵確認
2023.05.28 種から育てたイケマも3年目。♀は♂の10頭に1頭の割合か。

産卵シーンを撮らえたのは初めての体験。カメラの先で瞬間の出来事だった。

シノグロッサムに訪花 飛来時期に合わせて開花


標識情報
移動調査の記録は全国のasagiMLユーザーにより登録システムが確立されているが、北上の記録データは極めて少ない。
初見以来約一か月、毎日4~5頭の飛来を確認していたが、当地でマーキングしたのは30頭ほど。


孵化した幼虫が順調に育ち蛹化

2023.07.10現在 蛹化確認。(羽化は月末を期待。)
小諸市・水石蝶の里 天耕房の庭


オオムラサキ研修

2023-07-07 | 日記
オオムラサキの羽化季
蝶の里山会はチョウの棲む環境保全に勤めてきた。
地域には元々生息が確認されていたオオムラサキ。
まだ見たことのない子供たちと初めて
北杜市のオオムラサキセンターを訪問したのは2018年。
以来、エノキの植樹や広葉樹の森づくりをすすめている。



オオムラサキの幼虫


羽化直後のオオムラサキ


オオムラサキセンター 飼育観察棟のエサ台
成虫は本来クヌギやナラの樹液を吸汁するが
ここでは果物の発酵物を与えていた。


やがて、オオムラサキの短い夏が終わると
孵化した幼虫は冬を迎えると木の下の枯葉の中で過ごし、
春には芽吹きとともに木に登り若葉を食べて成長をする。


小さな生き物を守る心を子供たちと育んでいきたい。
小さな村の小さな願いでもあります。





学生ボランティアのガーデン整備

2022-08-09 | 日記
学生ボランティアを迎えて
ぬかじバタフライガーデンと水石蝶の里にて
除草作業のお手伝いをして頂きました。






猛暑の中の作業はかなり過酷でした。
春に子供たちが植えた花の苗の区画は草に覆われていたものの
悪戦苦闘の末、見事に花壇がよみがえりました。



ランチ休憩はナナの森。
午後の部は地区の灯篭祭りに使う灯ろう作りをみはらし交流館で夕刻まで。
子供たちのお楽しみ花火大会の聖火セレモニーにも参加していただきました。
長い一日でしたが、学生さんたちの笑顔が忘れられません。
ありがとう。



アサギマダラ旅の記録

2021-11-15 | 日記
アサギマダラ・マーキング調査
全国の公式ML登録マーカーの【再捕獲情報】をもとに
標識者が移動距離と移動日数を算出して【移動情報】を報告するシステムが確立されていることにより
貴重なデータが大阪市立自然史博物館昆虫研究室に記録されています。
(asagiMLは登録会員は自由に閲覧できますが個人情報が含まれていますので非公開です)

長距離移動の【移動情報】概略(asagiML報告済)(画像撮影:再捕獲者提供)

標識:KMR 9.22 OSM 283 ♂
長野県小諸市糠地水石蝶の里→沖縄県中頭郡中城城跡
南西方向1506.50㎞/49日


標識:KMR 9.17 OSM 185 ♂
長野県小諸市糠地水石蝶の里→鹿児島県大島郡喜界町滝川林道
南西方向1195㎞/49日


標識:KMR 9.17 OSM 187 ♂
長野県小諸市糠地水石蝶の里→鹿児島県大島郡喜界町滝川林道
南西方向1195㎞/51日




アサギ移動ルート

2021-11-05 | 日記
[アサギロード]
長野県小諸市を基点とする南下蝶移動ルート
2021年9月7日~10月16日マーキング調査による移動距離・移動日数の計測
全国の公式ML会員による再捕獲情報・移動情報の報告のもとに
小諸市・糠地郷蝶の里山会作成のアサギルート



【移動情報】は長野県小諸市を基点(標識地)とする再捕獲情報の報告地 
【再捕獲情報】は長野県小諸市で再捕獲した個体の標識地までのルートを表示
(2021年11月05日現在)

アサギマダラ KMR 【移動情報】

2021-10-28 | 日記
アサギマダラ・マーキング調査
「KMR」は長野県小諸市の「糠地郷チョウの里山会」が標識にしている地域コードです。
KMR の標識を背負って飛び立った親善大使たちは2021年1300頭。

渡り蝶アサギマダラの南下移動が始まる初秋
9月の初旬飛来数が徐々に増え、ピーク時は日に数百頭の群舞
移動ルート解明や飛距離のマーキング調査を約1か月続行。
10月16日を最後に飛来する蝶は見かけることもなく終了。
その後、追跡調査はMLで【再捕獲情報】を探す
標識者は標識地と再捕獲地を直線で結んで移動距離を測り、詳細データを
【移動情報】として公式MLに報告するシステムです。


2021年 OSM=大島のラストランナー 「KMR 10.16 OSM 983」


KMR 10.2 OSM 686→愛知県日進市・愛知池バタフライガーデン(報告:飯塚真知子)移動距離:南西方向184.46㎞


KMR 10.9 OSM 925→三重県津市(再捕獲撮影者:落合孝志)移動距離:南西方向274㎞


KMR 10.4 OSM738 →京都府南丹市(再捕獲者:斉藤佑)移動距離:296.86km


KMR 10.11 OSM 959 2例:静岡県静岡市(撮影情報:大村健・小杉山晃一)移動距離:南方向直線139㎞


KMR 9.14 YUI 41 長野県小諸市水石蝶の里(標識者:袖山結惟)→広島県広島市(再捕獲撮影者:菅野美穂子)

アサマシジミの保護活動 市議会の議題に

2021-09-27 | 日記
蝶の保全活動の推進について9月の市議会の議題に。
絶滅が危惧される「アサマシジミ」は小諸の蝶でもある
小諸の自然環境の保全を考えるうえで動植物を保護していく取り組みは必要不可欠なテーマです。
小さな村で発足した「蝶の里山会」は区民の賛同を得て保護活動を進めている。
地域の活性化を叫ぶあまり自然破壊の窮地に立つのも人ならば、自然を守るのも人以外にない。
レッドリストに載る蝶はマニアの格好の餌食だ。
採取してピンでとめる。これが趣味の範疇を超えて闇取引がされているとも聞く。
個人の力では及ばないことも市民の総意となったら大きなパワーが生まれ
保護活動にも一層力が入る。
里山会の活動は地域の連帯感を産み、居ながらにして活性化の輪が広がっている。



小諸新聞2021.9.17転載 

アサギマダラ飛来

2021-09-09 | 日記
アサギマダラの渡りのシーズンを迎え
高原で夏を過ごした蝶たちが里にも降りてきている。
糠地郷蝶の里山会で例年取り組んできた移動調査のためのマーキングも始動

自治会回覧板でお知らせ「蝶の里山通信」を配布

広報こもろ9月号に連載中の昆虫写真家・海野和男さんのコラムも転載させていただいた。


水石蝶の里 天耕房の庭にて初見(2021.9.6)

前日 同地にて飛来個体を撮影された方がいて
asagiMLに【再捕獲撮影情報】が出されていた。
その個体は私が湯の丸高原でマークした蝶だった。



高原で放蝶した個体は里に下りず南に向かうという説があったが、下山ルートもあり説が実証された。
この個体の情報はasagiMLに【移動情報】を報告済。

糠地郷バタフライガーデン <7月>

2021-08-01 | 日記
バタフライガーデン「一坪花壇」7月

花の苗の植樹会から2ヶ月 
眩いほどに咲き競う花に蝶も人も憩う。
蝶の保全活動の要でもあるバタフライガーデンの「一坪花壇」
会員各自が工夫を凝らし手入れをしてきた共有地。
宿根草も増えて春から花を楽しむことができるようになった。



訪花・吸蜜に夢中の蝶も夏型に替わり一層華やかに見える。



保全活動で何が出来よう
自然を守ること、蝶を見守ること、・・・
花咲くところ蝶来たるの思いの「蝶の庭」づくりが多くの人に共感されたら素敵です。


2021.07.31 小諸市ぬかじバタフライガーデン