アサギ郷・蝶の里山

Conservation&Research
蝶の里山保全活動
信州・小諸水石蝶の里

オオムラサキ

2024-11-01 | 日記
チョウの保全と地域のコミュニティーを趣旨とし2017年発足した「糠地郷蝶の里山会」
当初の目標は "オオムラサキの里”づくり
地区の世帯数に合わせて100本のエノキの苗木を植樹
オオムラサキの食草樹 
幼虫の生育には欠かせないエノキと成虫が養分を補給するのに必須のナラやクヌギの森
山際の山里はオオムラサキの生息に適した環境といえる



地区の子供たちの見たことがないという声を聴いて
研修ツアーを計画 「北杜市オオムラサキセンター」へ30名のバスツアーを敢行したのは2018年7月





以前より生息していたエリアをはじめ
苗木のエノキも数年の時を経て 自然のフィールドで羽化の季節ともなると
飛翔するオオムラサキに出会うことができる里に変貌している

(2024.夏の思い出)







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2024 北上アサギマダラ飛来

2024-10-30 | 日記
西日本で羽化したアサギマダラたちが飛来する季節

6月初旬ともなると初見情報がSNS サイトを賑わす

しかし、食草や訪花植物の少ない季節



北上アサギの逗留と産卵をわがフィールドで実現させるべく

訪花植物スナビキソウとシノグロッサムの栽培を試みてきた成果

連日 数頭のアサギが天耕房の庭に留まっている

長野県の山間地 育つか疑心暗鬼の試験栽培も

一坪ほどの庭の片隅



小さな白い花芽をつけたスナビキそうをかぎ分けて飛来したアサギの姿に溜飲が下がる



北上個体の移動記録データは極めて少ないためマーキング調査を実施  
KMR :コモロ OSM:オオシマのコードをマークして放蝶

2024.06.
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2023.秋のフジバカマ植栽地の整備

2023-10-28 | 日記
渡り蝶アサギマダラが南下移動し

水石蝶の里は静かな秋の終わりを惜しんでいる

訪花植物フジバカマの整備

今秋は株分け、移植作業を進め、同時に協賛者の希望者に分配する予定

移植地も範囲を広げ借地も確保した

数年を経て株は大きく育ち、地下茎から伸びた新芽は3年もすると1本の株が10本ほどに成長する

土堀作業は重労働でもあるが、来季のアサギマダラの飛来を楽しみに汗を流す。

(2023.10.28)
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庭の蝶 ルリタテハ

2023-07-17 | 日記
庭に舞い込むルリタテハ


今年は食草ホトトギスの試験栽培中
産卵の形跡はまだない。
サルトリイバラでの成長の過程を観察したことはあるが
今夏ホトトギスでの観察ができるか期待を寄せている。

(画像:2023.07.17 9:30~天耕房の庭)
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アサギマダラ北上蝶の観察2023

2023-07-12 | 日記
渡り蝶浅葱斑の飛来
昨秋 南下するアサギマダラを見送り半年・・・。
西日本で産まれた次世代の蝶たちが姿を現す

初見情報の報告
2023.05.09 草花の開花も乏しくタンポポの花に泊まった一頭を確認。


スナビキソウに訪花
2023.05.21 西日本の海岸などで咲くスナビキソウを試験的に栽培している小さな庭のエリア
開花した白い花に泊まり盛んに吸蜜。この日以来毎日数頭の飛来を確認。


食草イケマに産卵確認
2023.05.28 種から育てたイケマも3年目。♀は♂の10頭に1頭の割合か。

産卵シーンを撮らえたのは初めての体験。カメラの先で瞬間の出来事だった。

シノグロッサムに訪花 飛来時期に合わせて開花


標識情報
移動調査の記録は全国のasagiMLユーザーにより登録システムが確立されているが、北上の記録データは極めて少ない。
初見以来約一か月、毎日4~5頭の飛来を確認していたが、当地でマーキングしたのは30頭ほど。


孵化した幼虫が順調に育ち蛹化

2023.07.10現在 蛹化確認。(羽化は月末を期待。)
小諸市・水石蝶の里 天耕房の庭

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オオムラサキ研修

2023-07-07 | 日記
オオムラサキの羽化季
蝶の里山会はチョウの棲む環境保全に勤めてきた。
地域には元々生息が確認されていたオオムラサキ。
まだ見たことのない子供たちと初めて
北杜市のオオムラサキセンターを訪問したのは2018年。
以来、エノキの植樹や広葉樹の森づくりをすすめている。



オオムラサキの幼虫


羽化直後のオオムラサキ


オオムラサキセンター 飼育観察棟のエサ台
成虫は本来クヌギやナラの樹液を吸汁するが
ここでは果物の発酵物を与えていた。


やがて、オオムラサキの短い夏が終わると
孵化した幼虫は冬を迎えると木の下の枯葉の中で過ごし、
春には芽吹きとともに木に登り若葉を食べて成長をする。


小さな生き物を守る心を子供たちと育んでいきたい。
小さな村の小さな願いでもあります。




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学生ボランティアのガーデン整備

2022-08-09 | 日記
学生ボランティアを迎えて
ぬかじバタフライガーデンと水石蝶の里にて
除草作業のお手伝いをして頂きました。






猛暑の中の作業はかなり過酷でした。
春に子供たちが植えた花の苗の区画は草に覆われていたものの
悪戦苦闘の末、見事に花壇がよみがえりました。



ランチ休憩はナナの森。
午後の部は地区の灯篭祭りに使う灯ろう作りをみはらし交流館で夕刻まで。
子供たちのお楽しみ花火大会の聖火セレモニーにも参加していただきました。
長い一日でしたが、学生さんたちの笑顔が忘れられません。
ありがとう。


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アサギマダラ旅の記録

2021-11-15 | 日記
アサギマダラ・マーキング調査
全国の公式ML登録マーカーの【再捕獲情報】をもとに
標識者が移動距離と移動日数を算出して【移動情報】を報告するシステムが確立されていることにより
貴重なデータが大阪市立自然史博物館昆虫研究室に記録されています。
(asagiMLは登録会員は自由に閲覧できますが個人情報が含まれていますので非公開です)

長距離移動の【移動情報】概略(asagiML報告済)(画像撮影:再捕獲者提供)

標識:KMR 9.22 OSM 283 ♂
長野県小諸市糠地水石蝶の里→沖縄県中頭郡中城城跡
南西方向1506.50㎞/49日


標識:KMR 9.17 OSM 185 ♂
長野県小諸市糠地水石蝶の里→鹿児島県大島郡喜界町滝川林道
南西方向1195㎞/49日


標識:KMR 9.17 OSM 187 ♂
長野県小諸市糠地水石蝶の里→鹿児島県大島郡喜界町滝川林道
南西方向1195㎞/51日



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アサギ移動ルート

2021-11-05 | 日記
[アサギロード]
長野県小諸市を基点とする南下蝶移動ルート
2021年9月7日~10月16日マーキング調査による移動距離・移動日数の計測
全国の公式ML会員による再捕獲情報・移動情報の報告のもとに
小諸市・糠地郷蝶の里山会作成のアサギルート



【移動情報】は長野県小諸市を基点(標識地)とする再捕獲情報の報告地 
【再捕獲情報】は長野県小諸市で再捕獲した個体の標識地までのルートを表示
(2021年11月05日現在)
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アサギマダラ KMR 【移動情報】

2021-10-28 | 日記
アサギマダラ・マーキング調査
「KMR」は長野県小諸市の「糠地郷チョウの里山会」が標識にしている地域コードです。
KMR の標識を背負って飛び立った親善大使たちは2021年1300頭。

渡り蝶アサギマダラの南下移動が始まる初秋
9月の初旬飛来数が徐々に増え、ピーク時は日に数百頭の群舞
移動ルート解明や飛距離のマーキング調査を約1か月続行。
10月16日を最後に飛来する蝶は見かけることもなく終了。
その後、追跡調査はMLで【再捕獲情報】を探す
標識者は標識地と再捕獲地を直線で結んで移動距離を測り、詳細データを
【移動情報】として公式MLに報告するシステムです。


2021年 OSM=大島のラストランナー 「KMR 10.16 OSM 983」


KMR 10.2 OSM 686→愛知県日進市・愛知池バタフライガーデン(報告:飯塚真知子)移動距離:南西方向184.46㎞


KMR 10.9 OSM 925→三重県津市(再捕獲撮影者:落合孝志)移動距離:南西方向274㎞


KMR 10.4 OSM738 →京都府南丹市(再捕獲者:斉藤佑)移動距離:296.86km


KMR 10.11 OSM 959 2例:静岡県静岡市(撮影情報:大村健・小杉山晃一)移動距離:南方向直線139㎞


KMR 9.14 YUI 41 長野県小諸市水石蝶の里(標識者:袖山結惟)→広島県広島市(再捕獲撮影者:菅野美穂子)
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