呑んだり食べたりフォトったり

サンバーで河口湖



サンバーで初の他県遠征。備忘録としてざっと記します。

朝6時過ぎ出発。やはりサンバーで初のアクアラインは、地上が無風と言ってもいいくらいなのに風が強い。普通乗用車なら気にならないんでしょうけど。首都高・中央道入口も混雑することなくスルーできました。



朝ご飯は談合坂SAで自販機のドリップコーヒーと名物の小仏焼。所謂おやき、野菜味315円。折角お腹に入れるんだから名産にしておかないと損と思ってしまう性格故。



でもウォーマーで保温された品はぬるくて油回って美味しいとは言えず残念な気持ちに。ここは大月までで一番大きなSAですが、売ってる物の値段が全体的に高くて躊躇してしまう。油物とか販売側の都合が良いような商品ばっかりだし。オマケに昨今の高速道路は何処もそうですが、コンビニ初め有名テナントが入っていて旅情が無いんですよねぇ。

ここを出ると河口湖まで僅か。ただ、駆しっていると登坂に苦しめられるサンバー。5速じゃあ速度が落ちていきアクセルだけじゃあ加速できない。4速へのシフトダウンも素速さが要求されるシビアさで、成る程上り坂があると過給器が欲しくなるのが解りました。それにやっぱり高速走行は気を遣いますね。



160km・2時間半程で河口湖到着。高速道路のアクセスの良さもあって、箱根と違い急な坂を登ってきたという意識は薄いです。芦ノ湖よりも標高は高いんですけど、あちらはサンバーで行くことを思って身構えましたからね。この日天気はよかったんですが、富士山の頂上は終始雲に覆われていて拝めませんでした。これ、見えると見えないとでは全然違いますね。夏で裾野に雪が見えないから「富士山どこ?」っていう感じ。



観光の第一弾は遊覧船ソレイユ号。ちょっと気の利いた漁船か! というような小回りの利く舟で それは良いのですが、ほぼ直線を行って帰って20分程の行程。正直やっつけ仕事みたいな観光遊覧でした。



河口湖大橋に富士山の文化遺産登録を祝福する垂れ幕。こんなものを見所と数え上げるしかない感じ。芦ノ湖は各寄港がそのままプレイスポットになっていて交通の足としても役立ってます。中禅寺湖は景色を楽しめる様じっくり回ってくれ、またそれに応えてくれる景観が堪能できる 正真正銘・お奨めの遊覧船。それに比べると如何にも金儲けの手段って感じで正直ガッカリ。



戻ってきて、道路を挟んだ山のカチカチ山ロープウェイに。遊覧船とセットで1200円という値段は、リーズナブルとは思います。名称の由来は、ここがカチカチ山の舞台になったからだそうで。



写真で解るように急勾配な傾斜です。



そこを1直線、3分程で着いちゃうんですが 蒸し風呂状態で暑い! なのに扇風機ひとつもない。同乗のお子さんが酔っちゃってましたけど、大人でも気をつけてないと倒れます。やっぱり夏の河口湖は気温と共に湿度が高くてキツイです。関東甲信越地方で暑さの話題になる時、最高気温観測ポイントを競うのが山梨の甲府や勝沼ですもんね。

実際 景色や湖畔の雰囲気を楽しみたくとも、何処へ行っても蒸し暑くてそれどころじゃありませんでした。水のある山の町なので木陰や水辺を通る冷たい風を期待していたんですが甘かった。クーラーの効いた建物の中じゃないと終始HP削られていく感覚でした。

オマケにここは箱根や日光と違って神仏や政治の歴史を有しないので観光の見所が無い。実は地元の人の中にはそれを自認しながら頑張ってる声も聞かれました。町興しとして芸術やアートを展開してもいますが、新進の個人作家によるものばかりだから 万人が共感出来るものじゃない。興味のあるイベントでもあれば別ですが少なくとも夏は遠慮したいなぁと思ってしまいました。



頂上からの景色は綺麗ではありますけど、湖が一望とか売りに出来る程の絶景というわけでもないような。



展望台には売店と狸や兎を祀る像があったりします。ソフトクリームと団子食べました。



その後湖畔を回るかたちでドライブ。道の駅かつやまで糸井重里さんが絶賛したという名物「イトリキカレー」ビーフ味を昼食としました。650円と値段は手頃ですが、一度食べたらもういいかな。20年程前ならともかく、キーマとかスリランカカレーが広く知られるようになった今、味で特別を謳うには弱い気がします。あと家人がキーマを食べようとしたけど「激辛」となっていたのでポークを頼んだんですがそっちもピリピリ辛かった。ビーフはそんなことなかったんだけど、具材や味を好みでチョイスしたいのに辛さがそれぞれ別ではアテが外れるという意見も出ました。



その後綾小路きみまろさんが出してる「あうん亭 きみまろ茶屋」に。ご本人が趣味で蒐集した骨董品や、町に寄贈された七福神像の一部が展示されたりするとかで立ち寄りました。

蒐集品は本当にご自身が好きで所望した品々だということが解る物ばかり。決して高価だから・名品だからというものじゃないのが好感持てます。余所のメディアで見たんですが、特に江戸時代の盃代のコレクションを拝見して愛でている様が伝わってきたんです。数々の苦労の末に成功を収め、好きな河口湖町に寄贈品を以て還元 街興しにも一役買ってる。好感を覚えて着た場所でした。



縁起の良い建造物って それだけで有り難みがあります。これをこの町の、各地に寄贈する意味は大きいと思う。何しろ観光の目玉が無いところにもってきて、神仏信仰は日本人の誰もが心に宿しているもの。物見遊山がてら万人が楽しめますからね。



オブジェ然としたものだけじゃなくて、ちゃんとした作りの大香炉です。ありがたや~。売店でアイスを食べ、スタッフさんも温かく迎え入れてくれたんですけど、本館が空調設備の工事中ということで利用拝見出来ませんでした。まあ実際集客が見込めなくてオープンテラス・お土産・売店のみ運営しているんでしょう。だってもう夏休みですからね。

きみまろさんの生き様と人柄が好きなので、例えば太郎さんところみたいに 普段はお弟子さんの稽古場として解放するとか積極的なイベント展開を期待してしまいます。でも寄席や舞台を歩んできた芸人さんなので、自らがお席亭となるには遠慮やしきたり上の事もあって慎んでいるのかな。茶屋の運営費は大変なものなのに解放してくれていると思うと応援したくなります。本館が開いてなくて盃台等を見られなかったのはちょっと残念でしたが、来てよかったです。

2:20頃帰路へ。高速道路じゃあ左車線がサンバーの聖域(サンクチュアリ)。飛ばすのは怖いのでそれはもう慣れたのですが、やっぱりステアリングポジションやシートそのものの出来が長距離ドライブには不向きですね。積載と荷物の積み卸しを優先し、コストも意識されて作られた軽箱バンなんですから当たり前ですけど。右肩や背中が痛くなって、帰着時には立ち気味の運転姿勢故かお尻まで痛くなりました。首都高で流れが止まらない程度の渋滞を経験しながら、クラッチの左足は疲れを覚えず 寧ろ右腿の内外が疲れましたが。休憩は石川SA。

ベンツやディアマンテと比べる事自体間違いなのは当然ですけど「ベンツだったら・・・」と思うシーンが随所に! 190Eは高速走行と街乗り、つまり駆る事への完成度を感じさせてくれる車でしたから。この2台の特性はドライバーが一番理解しているのですが「やっぱり乗用車が・・・」という家人の声。だけど普段殆ど乗らない上に車の面倒を見るのは自分ですからね。今サンバー1台だけでいい気軽さも捨てがたい安心感なのです。それに、身体は疲れてクタクタになったのに終わってみてこのはしゃぎ様。この不自由なサンバーでのドライブが楽しかったからなんですよね。雨風凌げず不便なバイクなのに楽しんで乗っているのと同じ感覚だ。

実際よく駆しってくれました。満タンで目盛りが半分の時に280kmいきましたからエアコン効かせながら燃費も14km/L。高速を降りて下道を駆るとエンジンの吹け上がりが軽くなった様な気もします。「軽は5分10分高速で回してやるとカーボンが燃やせる」と聞いた覚えがあるんですが そうじゃないかと。

あとひとつ、自分自身気をつけなきゃと自覚したのはSAやPAに入った時。サンバーは目線が高いからか、無意識でうっかり大型のエリアに進んじゃう傾向があるみたいなんです。これ、「乗用車は常に左側へ進路を」で意識しておかないと。

まだまだこの夏、君と共に駆け抜けるんで宜しく頼むぜ相棒! 到着時間6:00前。走行距離349km。
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