91年12月臨時増刊。
時々引っ張り出しては眺めて癒されています。人類が発明した自動車の発展は、見方によってはいつまで経っても途上なんでしょう。
でも、車作りに携わる人々が描いた夢が、現実の物として追いついた・カタチになったのはこの年代ではないかと思うんです。エンジニアが夢に描いたあらゆる性能が現実の物となった。ユーザーが待ち望んだポテンシャルも現実の物になった。そして僕ら嘗ての子供が憧れ続けた車という存在は、時代が変わっても疑いなく創り続けられていた。
だけどこれ以降の車は「良い物を創る」という一念以外の思惑が強くなってしまい、商業的な策略による産物になってしまいました。パワーを始めとする性能も人間が扱える範囲を軽く超えて持て余す程に。かと思うと、見えないところでは手を抜き 質を落としていたり。「合理性」という建前のまえに、「大切な無駄」を一切省いてしまった。作り手と乗り手が好しとする車が、いつの間にか違う物になっていませんか?
確かにこの時代までは、明らかに間違った車もありました。でも、憧憬の眼差しを向けられる存在だったし、作り手の熱い思いは詰まっていたと思うんですよね。
ポルシェ911は空冷でカエル目でした。ベンツは最善か無かで車作りをしてました。ソアラ・スープラ・マーチターボ・シャレードデトマソ・CR-X・・・どのページのどのメーカーの車を見てもワクワクするんです。「間違いだらけの車」が一杯溢れてる筈なのに、なんでなんでしょうね?
少し前まではこういう本が古本屋で買えたんですけど、最近はちょと古すぎて切り捨てられてるんです。古本屋にもあまり行かなくなっちゃいますね。
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