私の小学校の思い出にもう一つあります。ありきたりではありますが多分 「初恋」というやつだと思いますが、何かちょっとほろ苦恥ずかしのような気がします。
5年か6年かは良く覚えていないのですが私が級長(今ではクラス委員長)彼女が副級長という関係から交際のきっかけが出来た様に記憶しています。
特に何があるわけでもなく手さえ握る事も無く、ただただ何となく胸が緊張したような感覚と息苦しさを覚えています。
何となく気になり自分には無い部分がとても眩しく見えて、何か真似してみたい・・近づいてみたい・・そんな想いから読書の好きな彼女を真似て本を借りてみました。
私の育った家は大変貧しくて本を自分で買うということは有りませんでした、特に文学とか推理小説とか漫画も有りませんでした、そこで学校の図書館から借りてきて読むように成りました。
そんなある日、彼女の家に何人かで遊びに行くことに成りました。たしか学校より上手に有る(北側)市営アパートでした、家の中は我が家とは全く違う世界で本棚がどっしりと部屋の真ん中で存在感を誇示していました。
当時の私にはとてもカルチャーショックでしたが「ドリトル先生・・・」の本がずらっと並んでいたので1冊貸してもらいとても有頂天になりました。
家に帰って読み出したらこれが面白い面白いあっという間にアフリカの動物の世界に引き込まれて行き、続きを読みたくてまたまた貸して欲しいとお願いしました。
私が初めて本の中に引き込まれた瞬間でした。思い返せばこの事が心の奥底に流れて居た為、高校を卒業して東京で就職した時毎月1冊づつ「日本文学全集」「世界文学全集」と買い続けて行ったのでしょう。
同じ様に小学校の時おじさんが始めての映画に連れて行ってくれ「喜びも悲しみも幾年月か」を見て映画に引き込まれました、やはり東京に出てから時間とお金がある時は何時も映画を見に川崎と有楽町に行きました。
こんな事から考えると「恋」も同じだったのかも知れません。 恐るべし小学校時代ですね、しかし今は小学校の低学年の時期からこの深い深層心理にインプットされているのでしょうね。
最初の出逢いがとても大切に感じます、その意味でも私の初恋かも知れないMさんに感謝いたします。
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