PPKオーナーの奮闘コーナー

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驚き!

2009-10-14 16:38:25 | リラックス

先日母の洗濯物を持って入所している施設に行った時の事でした。

4人部屋の向かいのベットの方だという人に、合計5回~6回ほど同じ苦情を繰り返しお聞きしました、その節は大変申し訳ありませんでした。

その内容が 

ある日風がとても気持ちよくてお部屋の中もしけって居るので私がお庭側の扉を開けておいたら、お母さんから凄い剣幕で文句を言われたさ、泥棒が何時入って来るか解らないから・・・その後                                                                                       

自分は今まで生きてきて泥棒呼ばわりした事は1回もないのに、お宅のお母さんから 「人のものをドロボーするんじゃない」 と物凄い目つきで言われた。

何を取りましたかと言うと「何」とは言われない、兎に角「取った取った」の一点張りなので警察を呼びましょうと言った、とりあえず職員さんに連絡したら〇〇さんはそんな人じゃないからと母をたしなめられた、そうしたら手を合わせて「御免・御免」て謝ってきた。

確かにタンスの中には何にも無くなっている、母は洋服持ちじゃがねと思っていたがきっと家族の方が持って帰られたのだねと皆で話していた所です、持って帰るときは母は字が良く読めるようだから、メモを残していってくれないだろうか?・・・

この話を余程腹に据えかねたのか、家族が来たら話そうと何回もはなされたのです。ただただお聞きして謝るしかありませんでした。

きっと母の勘違いで、自分で他に3個ある衣装ケースの中にしまい込んで居たり、着替えをしてその度に洗濯物になって行く洋服を 「誰かが盗んだと」 勘違いしているか、少しボケが進んで解らなくなり若い頃から旦那にも捨てられて自分の身一つで生きて来て、頼れるのはお金と身内だけに成って生活してきた習慣が蘇って来ているのでしょうか?・・・

何かとても悲しい気持ちになってきました。                         誰もが通る道とはいえ、常に他人は敵で騙されてはいけないと他人を疑心暗鬼する、いや攻撃者とみなす・・・

何年か前の母は「ニコニコ笑ってばかりで、ありがとう・ありがとう」と言うばかりで現実はあまりぴんと来ていない様でした、子どもからも妻からも「おばーちゃん可愛い」と言われていました、そんな母が人を泥棒よばわりするなんて・・・

痴呆になることで自分の両手に握り締めて拘り続けていた物を全て離して無になる事が出来て「幸せ」の見本のようでした、人間って持っているものを全て捨ててしまえば赤ん坊と同じ様に卵の剥き実のように可愛くて幸せになれるんだと教えられました。

でも現実にこうして執着が生まれてくると、人を疑ったり諍いをおこしたりしてしまうのですね。

施設のなかでは色々な人がいて、それぞれに何かを抱えていたり解らなくなっていたりするので何が正しくて何が間違っているとかは解りませんが、母1人の変化をたどって行くと無の方が幸せだなと考えさせられました。


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