私たちヌサドゥアリラックスの朝礼で朗読している本の『木のいのち・木のこころ』をまたまた紹介いたします。
木のいのち木のこころ〈天〉 価格:¥ 1,427(税込) 発売日:1993-12 |
いよいよ朗読も残り14ページまで進んできました。
まさに格言の部分に入ってきたのですが、核心に近づくほど本のタイトルは『人のいのち・人のこころ』とした方がぴったりするのではないかなと思います。
法隆寺が千三百年も建ち続けているのは、正に先人たちの智慧の結晶です。
人間の社会とか、人の人生とか全てに置き換えて考えてみると、悩み苦しんだり・一向に解決のつかない日本の政治とか大いに参考になったり、糸口や経起になるように思います。
参考にこの法隆寺大工の口伝をあげてみます。
『神仏をあがめずして社頭伽藍を口にすべからず』
『伽藍の造営には四神相応の地を選べ』
『堂塔建立の用材は木を買わず山を買え』
『木は生育の方位のままに使え』
『堂塔の木組みは寸法で組まず木の癖で組め』
『木の癖組みは工人たちの心組み』
『工人たちの心組みは匠長が工人らへの思いやり』
『思いやりとは仏の慈悲心なり、母がわが子を思う心なり』
『百あれば百念あり、これをひとつに統ぶる。これ匠長の器量なり。百論ひとつに止まる、これ正なり』
『百論をひとつに止めるの器量なき者は謹み惧れて匠長の座をされ』
『諸諸の技法は一日にしてならず、祖神たちの神徳の恵みなり、祖神忘るべからず』
日本の政治家の皆さん(日本に限らず世界中かも知れませんが)!
参考にされて日本という国の経済・秩序・国民の生活と安心安全・国の発展と世界での役割と『百論』どころか『千論・万論』に至るものをまとめる人物が望まれているかもしれませんね。
果てしない話はともかく、わが身に置き換えてみると自分にとっていやな事を言ってくれる人との出会いは本当に大切にしなければと思います。
人は自分と相反するものとの対応が最大に成長させたり、最大におとしめたりするもののようです、まさに木組みと同じように癖と癖のぶつかりあいは最大の強みにも成ったり、最大の弱みにも成ったりするのだと実感します。
心持のいいところばかりに溺れていると人は堕落して行きやすくなり、わざわざテンションやストレスを適度に掛けるほうが機能が正常化するように出来ているようですね、私も元気の秘訣はこの辺も大きく影響するように感じています。
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