夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

ラブソングができるまで

2007年05月02日 | ら行の映画
Story
80年代に爆発的な人気を博した5人組、“PoP”のメンバーだったアレックス(ヒュー・グラント)。しかし、解散後に発売したソロアルバムが泣かず飛ばず。今では、過去のスターとなっていた。ある日、若者に絶大な人気を誇るシンガー、コーラ・コーマン(ヘイリー・ベネット)からアレックスに、曲の依頼が入る。またとない復活のチャンスだが、曲を書くのは10年ぶりで、作詞が出来ない。そんな時、自宅の植木係りとして雇ったソフィー(ドリュー・バリモア)に作詞の才能があることに気が付く。(goo映画より)
2006年/アメリカ/マーク・ローレンス監督作品





評価 ★★★★

冒頭でヒュー・グラントが所属していたポップグループ”PoP”のミュージッククリップが流れるんですが、これがワム!のイミテーションみたいなバカバカしい面白さで、これだけでもこの映画を見る価値があるくらい。
80年代のポップスネタ満載で楽しめる。あの頃は名曲が続出した時期でしたが、ティファニーやデビー・ギブソン、フランキー・ゴーズ・トゥー・ハリウッドなどなど、当時MTVを賑わした名前が続々でてきて、笑いのネタにされてます。
そして、特筆すべきは、人気絶頂(という設定の)歌手コーラのアホかわいさ。天然キャラ演技がはまりすぎで、画面に出てくるだけで笑えてきます。

忘れられたポップスター(とはいっても、おばさま方に熱狂的ファンが残っているのが可笑しい)のヒュー・グラントと、師匠に裏切られたせいで書けなくなった作家志望のドリュー。心に傷を負った二人が助け合って再生するドラマは、これまでラブコメで飽きるほど見せられたお決まりのパターンで、実際、中盤がダレ気味になります。
だけど、クライマックスのコーラのコンサートシーンでヒュー・グラントがピアノの弾き語りを始める所は、歌詞の中にドリューとのこれまでのやりとりが凝縮されていて、彼のドリューへの想いのたけが伝わってきて、ジーンときました。最近のラブコメの中では出色の出来で、ここのおかげで点数がグーンとアップ。
エンドタイトルのライナーノーツ風の扱いも良く出来ていて、最後まで楽しめました。





評価 ★★★☆☆

監督は、映画『トゥー・ウィークス・ノーティス』のマーク・ローレンス。

オープニングに流れるミュージッククリップがとても良い!ヒュー・グラントがいかにも80年代風のファッションで(長いスカーフを巻いて、ピチピチのパンツを履いている。^^; )腰をフリフリのダンスを踊り、愛しの彼女にハートをノックアウトされて、救急車で運ばれる、といったおバカな内容なんですが、まさに”PoP”といったノリのいいサウンドと合わせると、観ているこっちまで楽しくなってきます♪また、当時の80年代の音楽やファッションを思い出してとても懐かしくなりました。このミュージッククリップの出来は、5つあげでもいいくらい。

映画全体の感想は、ミュージッククリップの出来が良かっただけに期待しすぎてしまったせいか、3つと辛口になってしまいました。物語の前半は、アレックスとソフィーが出会い、ラブソングができるまでを描いていて、二人のやり取りが面白くてとても良かったのに、中盤になって、二人の恋の行方に焦点があてられるようになると、やや失速気味になり、ちょっとダレてきた感がありましたね。後半のクライマックスのコンサートシーンで、やっと盛り返したような気がします。

でもキャラクターの描き方はすごくいい。アレックスは80年代に大ブレイクした元スターで、今では仕事が減っていく一方の落ちぶれた状態なのですが、大人気シンガーのコーラから曲の依頼が入り、曲が採用されることでまた第一線への復活を願っている。一方のソフィーは元作家志望で、大失恋の痛手から書くことが出来なくなってしまったのですが、アレックスの頼みにより、いやいやながらも作詞をすることになる。そんな二人がラブソングを一緒につくることで、お互いの才能を認め合い、少しずつ自信を取り戻していって、過去のコンプレックスから立ち直ろうとしている様子がとても良かった。
アレックスとソフィーを演じたヒュー・グラントとドリュー・バリモアは、どちらも役柄を心底楽しんで演じているのが伝わってきます。
また、コーラを演じたヘイリー・ベネットも、ブッダを心酔しているアホかわいい天然キャラを好演していて良かったですね。ルックスはブリトニー・スピアーズやクリスティーナ・アギレラを彷彿とさせるような、セクシーでかわいい女性でした。

この映画を観て、早速、サントラをアマゾンで購入してしまいました♪ミュージッククリップの”PoP”が歌う「恋は突然」や、アレックスとソフィーがつくったラブソング「愛に戻る道」(これは切ないメロディの素敵な曲です)など、劇中で使用された曲が多数収録されているので楽しみです!(まだ届いてないのです~)


映画『ラブソングができるまで』公式サイト


(「ラブソングができるまで」2007年4月 名古屋 ミッドランドスクエアシネマにて鑑賞)

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4 コメント

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Unknown (5011)
2007-05-06 20:49:03
お久しぶりです。
ホントにタイトルどおりに「ラブ・ソングができるまで」は快調な出来でしたよね。
お二人のおっしゃる通りに中盤はダレますね。
ラストが予想できるだけにもうひとひねり欲しいとこでした。
せっかくヒュー・グラントのマネージャーやバリモアのお姉さんがいい味出してただけにその辺の活躍を期待してたんですけどねえ。
でも最近のバリモアの出演作の中では自然な感じでチャーミングでした。
あとパンフレットに「愛に戻る道」の歌詞が載ってるのが気が利いてます。

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コメントありがとうございます! (nyanco)
2007-05-08 07:58:42
5011さん、お久しぶりです。
この映画、ラブコメなんだけど色々考えさせられるところもあって、なかなか良い出来だったと思います。
本当にラストはもうひとひねり欲しいところでしたね。
マネージャーやお姉さんなど脇役がとても良かっただけに、意外とあっさり終わってしまったのがちょっと残念でした。^^;
私もパンフレット購入したのですが、「愛に戻る道」の歌詞が載っていたのが嬉しかったです!
この映画のバリモアは本当にチャーミングでかわいかったですね♪
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TBとコメントありがとうございます。 (MAR)
2007-05-26 00:44:40
冒頭のミュージッククリップが懐かしい感じで、
これは良い感じって思ったんですけどね・・・
その後の中弛みや、明らかに予想される展開で、
楽しかったけど、DVDとかTVとかでも、
観直す事はないだろうなって思ってます。

ただ、冒頭のミュージッククリップは、
もう一度、観たいですが・・・
返信する
こんにちは (nyanco)
2007-05-29 16:34:49
MARさん、こんにちは♪
お返事遅くなってしまってすみません。。

冒頭のミュージッククリップは本当に懐かしい感じで、とても楽しい映像と音楽でしたね!
このミュージッククリップは、動画投稿サイトのYou Tubeでもう1度観れますよ。POP のミュージッククリップだけでなく、コーラのコンサートシーンの動画も投稿されていたので、再度観て、映画の余韻を楽しめました♪^^

せっかく出だしは良かったのに、その後の展開がちょっと中だるみしてましたね。。
いいキャストが揃っているのに、もったいない気がしました。^^;
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