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岩井俊二監督2001年作品、観ました。
14歳の男の子が主人公。
万引き、イジメ、エンコウ、事故死、カリスマ歌手、インターネット…
ダークなだけに、映像の逆光が、切なくまぶしい。
田園風景、剣道部、ドビッシー、西表島、合唱大会
美しい風景が綴られる中に、BLACK BACKのBBS書き込み文字…カタカタ…
『呼吸《リリイ・シュシュのすべて》のすべて』というメーキングVも観ました。
これ、結構面白かったです。セットでご覧になられることをお勧めします。
といっても、本編そのものが苦手な方も多くいらっっしゃるだろうなぁ。
私は、メーキング観て少し救われました。作り物なんだって安心感?
合唱シーンで使われた『翼をください』のアカペラ編曲が岩井監督自身の作と知り、驚愕!
プロの作曲家と思うほどの出来。
え~?監督は合唱部じゃなくて、剣道部だったんでしょ?
映画の合唱シーンというと、塩田明彦監督の『害虫』もありますね。これも中学生。
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映像を勉強なさってた方なので、私は「そーなんだ」と刷り込みされてます^^確かに美しかった。
話を元に戻しまして…;;
元々、岩井監督がネットで始めたBBS小説(コンサート会場での殺人事件)が発端と知り、納得。
はまった読者は、書き込みすることにより、当事者を演ずるようになったのかしら?
とりあえず、岩井監督の他の作品を見たいですね。
『スワロウテイル』は、昔観ましたけど、詳細は忘却の彼方。
『花とアリス』は期待大。ダークサイドがない作品は、安心して観られます。
美しい映像を美しく撮ることができる人は、ダークさを描かないほうがいいのかしら?
ブログ引越しに伴い、転記させていただきましたbyち
岩井監督の殆どの作品の撮影監督を務めた篠田昇氏…。
惜しくも昨年『世界の中心で愛を叫ぶ』を遺作に他界してしまいました。
篠田氏が生前、あるテレビ番組で『私の宝物』と紹介したのは撮影の残りのフィルムでした。
篠田氏は残りのフィルムを冷蔵庫に大切に保管し、オフにご自分のカメラでテスト撮影をして色彩設計やカメラワークの工夫をしていたのです。
そのことを嬉々と子供みたいな顔でお話していたのが今でも印象に残っています。
心から映画を愛した方でした。
そんな篠田氏を岩井監督は心から尊敬し、信頼していたんですね…。
篠田氏の葬儀の演出をしたのは岩井監督です。
光と影をゆだねた盟友を失った岩井監督の無念さは想像することができません…。
映画人の救いは自分を焼きつけたフィルムが遺されること、篠田氏と岩井監督の作品はこれからも多くの人に感動を与え続けてゆくでしょう。
そろそろあれから一年が経とうとしています…。
大門様、素敵なエピソードをありがとうございます。
そうですか。あの美しい映像を撮られた篠田氏は亡くなられてましたか。
光と影…。
検索してみたら、一周忌という事で、渋谷でオールナイト上映会するそうです。
映画は相米慎二監督の「ラブホテル」と岩井監督「Love Letter」と行定監督「世界の中心で~」の3作品。
ゲストに行定監督も来られます。
相米監督も早世なさいましたね。
観に行きたいけど、夜は無理;
今夜はTVで、岩井&篠田の「四月物語」観ます。