『ONCE ダブリンの街角で』

先月、劇場で観た映画ですが、今更ながら記録
なぜかと言うと、かなりツボだった映画なのでね！
今のところ、今年観た７本中Ｎｏ.１です。

2008.1.30鑑賞。ちなみに、チのお誕生日でした＾＾

監督・脚本：ジョン・カーニー
出演：グレン・ハンサード/マルケタ・イルグロヴァ/ヒュー・ウォルシュ/ゲリー・ヘンドリック/アラスター・フォーリー

主演の男女は俳優ではなく、プロのミュージシャン。
監督も、主演男優の所属するロックバンドの元メンバーという、音楽を愛する人たちが作った音楽映画とのこと。

低予算ありあり。音も画質も良くはありません。
有名な監督でなく、綺麗で華やかな女優さん、イケメン俳優も出てきません。
でも、音楽が…歌が…豊かに心に広がります。
これってミュージカル映画？
じゃないけど、ある意味ミュージカルです。
普通のミュージカルのように、唐突に歌いだしたりしないけど、心情を歌で表現するシーンがいくつもあります。
フェイクじゃなくてナチュラルなミュージカル。
口に出して言えないようなことも、歌ってなら、照れずに正直に言えたりしますものね。

最初、スタートはハンディカメラのようにブレながら撮影されています。
路上で、破れたアコースティックギターを持ち、弾き語るアマチュアのミュージシャン。
アイルランド、ダブリンの街角で撮ったドキュメンタリーなの？と思ったら違いました。

主演の二人が掃除機を犬のお散歩のように引っ張って入る楽器屋さんでデュエットする出会いのエピソード。
Ｃコードで始まるシンプルで美しいメロディー♪
シンプルで美しいメロディーは、それだけで浄化作用がありますね。
アコースティックなサウンドが心に染み入ります。
エピソードの一つ一つが何気なく、きらっと輝いている。
劇的でなく、普通の人生によくありそうなことなのに…。
「恋の始まりはこんな感じかな？」というエピソードもあり、親子の深い情愛を感じるエピソードもあり。

“ＯＮＣＥ”の意味を考えました。
日本語で言うと「一期一会」かしら。
「出会いはすべて一生に一度の奇跡」と、誠意を尽くす。

最後まで、主演の二人の名前が出てこなかったことに、エンドクレジットで気が付きました。

GUY＆GIRL

ロマンチックな関係にならないところがロマンチックだなぁ。
恋人や家族でなくとも、大切にしたい人は大切に。
ソレが自分を大切にすることなのかと思いました。

下高井戸シネマで、2/25～レイトショー。3/1～モーニングショー。


公式サイトはこちら。

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