シネマるマンガぁ?byちゃとと

tweetばかり。放置中。何とかブログとして復活の道を模索中。

最近読んだ本『ガロを築いた人々』

2010-01-09 23:36:13 | 本 木月ン月(ほんだンナ)
図書館で借りました。
実は私、告白しますとガロを読んだことがないのです。
何となく手をつけるのが怖い…と昔から敬遠していました。
つげ兄弟も、林静一もチラとしか見た事がありません。

70年代はチが10代、ガロは大人の人が読むものと思ってました。
姉がCOMを買っていましたので、そちらは楽しく読んでいましたが。

80年代に入ると、時代はSF、ニューウェイブへ流れてゆき、ガロはあまり目立っていなかったような。

90年代は、チの漫画人生では暗黒時代(笑)
結婚したら、狭い新居に漫画を置くスペースもないし、夫は一般人。
…というか体育会系。物語世界よりも何でも実体験。
漫画なんか読んじゃいけないんだわと、自主規制。
結婚前の蔵書は殆ど処分してしまいました(泣)

関係ないけど、先日ネットオークションで少年チャンピオンコミックスの『ブラックジャック』4巻だけが高値で取引されておりました。
調べましたところ、その後収録削除された回があるんですね。知らなんだ~;
リアルタイムに1冊ずつ購入して全巻揃えたので、収録本を持っていたはず。
当時は、読めなくなるなんてことは考えてもいなかったなぁ。
今頃になって、当時の漫画をネットオークションや まんだらけで買いなおしている私です。

話が脱線しましたので、元に戻しましょう。

ガロを読んだことのない私。
それがなぜ、この本を読んでみようと思うようになったかと言いますと…。
たまたま、ネットオークションで落札した雑誌(コミックアゲイン)に、
セットで、聞いたこともない雑誌『夜行』が1冊くっついてくるというのです。
『夜行』って何ぞや?と調べたところ、
この本がHITしました。


●ガロを築いた人々―マンガ30年私史
権藤 晋
ほるぷ出版

このアイテムの詳細を見る


著者は、1966年に青林堂に入社。5年間ガロの編集に携わり退社。
文房具店を営むかたわら、北冬書房を設立。
マンガと評論の雑誌『夜行(やぎょう)』を刊行。
その後も『夜行』を継承する『幻燈』を不定期に刊行中。

この本は、1993年4月第一刷。15章から成っています。
筆者と親交のあった15人の漫画家と1人の評論家を軸に、その他、ガロ・夜行周辺にいた人々。

白土三平
水木しげる
つげ義春
滝田ゆう
つげ忠男
池上遼一
佐々木マキ
林静一
鈴木翁二
三橋乙揶(シバ)
石子順造
石井隆
菅野修
伊藤重夫
羽鳥ヨシュア
湊谷夢吉

ヘタレなチは、殆ど作品を読んだことのない先生方ばかりですが、楽しく読めました。
殆ど知らないコアな漫画家さんというところでは、以前読んだ『消えた漫画家』も同じ。
滝田ゆうさん、石子順造さん、羽鳥ヨシュアさん、湊谷夢吉さんは、鬼籍にはいられてますし。
でも一番違うところは、この本は筆者が取材で調べたことではなく、実際に親交のあった方々だというところ。
1960年代後半から1980年代後半にかけての20年と少し。
その時代を、漫画界の端(しかし、濃密混沌重厚)から見続けた語り部、権藤 晋氏。
優れたドキュメンタリーを観た後のような読後感でした。

最終章『80年代、マンガ界でもっとも期待された作家~湊谷夢吉』に興味を惹かれました。
そうそう、この頃、漫画界の一方には大友さんがいらっしゃるのよね。(文中に大友さんについてのエピソードが出てくる)
しかし、湊谷さんは1988年、38歳の若さで他界されました。残念無念!
今もご存命なら、どんなマンガを描いておられるか…。


上記の16人以外に、この本に出てくるキー人物も記録しておきます。

山根貞男、長井勝一、森田童子、安部慎一、古川益三、楠勝平、つりたくにこ


【関連リンク】
権藤 晋 Wiki



コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1/8新年会率 | トップ | 1/9竹宮漫画落札 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ガロ (らいみ)
2010-01-11 09:36:05
懐かしいです。
おばあちゃんちが本屋さんで、同居のおじさんが仕入れなどをやっていました。
私はよく店番を手伝っていて、マンガは店番しながら読んでいました。ガロも。
あまり覚えてないけど…。難しいかんじでしたよね。
返信する
本屋さん♪ (らいみ様←ち)
2010-01-12 07:35:35
コメントありがとうございます!
本屋さんは子供の頃のあこがれの職業でした。
マンガ読んでお店番。
↑これがやりたかったのです~^^

私もまともに読んだことないのですが…;
難しい感じでしたね~
返信する
時々読んでました。 (トミー。(猫とマンガとゴルフ~の管理人))
2010-01-14 15:22:00
 高校生~学生の頃は時々読んでました。でも自分で毎月買って集めていたのは COM でした。ガロよりおしゃれな感じがしたので。

 ガロは当時 (70~80年代) 絵柄も暗いものが多かったし、内容も暗いものが多くて少女マンガには飽き足らなかったけれど、そこまでは夢がなくはないって言うか…。(笑)

 これ読みたいですね。
返信する
トミー。先輩^^! (トミー。様←ち)
2010-01-15 00:14:28
時々、ご覧になってましたか~。
COMとガロ、両方ともタダモノではないですよね^^

私も少女時代だから(^^:)多分読めなかったのだと思います。
暗い闇に惹かれるものがあるからこそ、敢えてハマっちゃいけないと遠ざけてたというか…。
オバサンになった今なら、なんだって読めちゃう。
あ、こう考えると楽しいな~。
ええ年こいて恥ずかしい、なんて思わずに、どんなもんでもドンと来い!精神で。
結局、厚顔無恥か…^^??

この本は面白かったですよ。
希代の漫画家たちとのエピソード、思い出話を淡々と綴っています。
よく知らない先生方の作品も読みたくなりました。


返信する

コメントを投稿