シネマるマンガぁ?byちゃとと

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最近ビデオ・TVで観た映画(黒沢清周辺)

2007-05-12 00:31:46 | 黒沢 清
●ピンクリボン

アップリンク

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※監督・撮影・編集:藤井謙二郎 
藤井監督の『曖昧な未来、黒沢清』は観ました。
今回はピンク映画と黒沢清監督の関係が知りたくて。
当たり前ですが、真剣なドキュメンタリーでした。
ここでいうピンク映画は、日活ロマン……などとは又、別物。
メジャー会社以外の独立系の会社が製作した成人向けの商業映画の総称。
黒沢監督は、「日活ロマン……は文学だった。それをことごとく、僕は踏みにじったようですね^^;」と仰ってました。
自身の映画が「このままでは上映できない」と、日活から拒否されたことを指しているんでしょう。

普通、エロ重視だと、軽んじられる作家性やドラマ性。
しかし、日本では、その作家性ドラマ性にエロが同居しました。
極めて特異な存在。
また、低予算ながら、自主制作などではなく、あくまで商業映画。
高橋伴明、井筒和幸、滝田洋二郎、和泉聖治、黒沢清、周防正行、麿赤児、
瀬々敬久、園子温…なんだか、凄い方々がピンク映画のメガホンを取っていたんですね。
足立正生監督に興味がわきました。『幽閉者』はDVD化されるかな?
公式HPは、http://www.uplink.co.jp/pinkribbon/
見たい方だけ、コピペしてね。

●DRAMADAS 黒沢清×椎名誠の摩訶不思議世界
もだえ苦しむ活字中毒者/よろこびの渦巻


ビデオメーカー

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※うーん、2本とも不思議なドラマでした。関テレなんですね;;
『もだえ苦しむ活字中毒者』大杉漣さん、うまいです。
そういえば、大杉漣さんは80年代の数々のピンク映画に主演し、1984年ピンリボン主演男優賞を受賞されてます^^
今回のちゃととセレクトは偶然のマッチング。
R25大杉漣ロングインタビュー
『よろこびの渦巻』うーん、傑作か駄作か^^;どっちかです。
長~いワンカットがありました。松田ケイジさん、なんか懐かしい。塩田明彦監督が出演されてます。青山真治監督も。でもよく分かんない;

●ロッキー・ホラー・ショー

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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※amazonで『ロッキーホラーショー』を検索したら、12件のヒットしました。DVDが少なくとも12種類発売されたってことですよね。流石スゲー♪




今回、3本ともDEEP^^?



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4 コメント

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四天王 (大門屋健作様←ち)
2007-05-14 09:02:44
大門さんは、90年初め頃のアテネフランセへ行かれたんですね。すごいですねー、そのイベント。
荒井晴彦さんとクレしん!の知られざる関係…も面白いお話です^^
再びのコメントサンクス♪a lot♪
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桃映画…(-_-#) (大門屋健作)
2007-05-13 19:42:31
まあ女性がすすんで観るという話はあまり聞かないですからね…(-_-#)

一時期、瀬々敬久、サトウトシキ、佐野和広、佐藤寿保の四監督が『四天王』と呼ばれ注目された頃に女性の観客が少しばかり増えたということはありましたが作家の思惑と配給会社の狙う客層が合致しませんからそんなブームは長くは続かなかったようです…(-_-#)

当時、四天王の上映イベントがアテネフランセであり観に行ったのですが映画ファンに混じりピンク映画界の重鎮が客席に陣取り、トークイベントでは脚本家の荒井晴彦氏が後輩である四天王の作品を本人を前にしてメッタぎりにするガチンコトークが展開され一観客の私でさえ背中に変な汗をかくような殺伐とした上映会だったのを覚えております…(-_-;)



映画雑誌『映画芸術』の編集長でもある荒井晴彦さんってスゴい辛口な批評をする方なんですが面白いのは

「クレヨンしんちゃん~嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦~」

をノーコメントでその年の私的ベストワンに推していたりするんですよね…(-_-#)v



まああの作品自体、脚本的にもかなり大胆で精巧な脚本ですから脚本家の視点から見ても高く評価できる作品ですがたぶんあのオッサンあの映画観て泣いちゃって照れてコメントできなかったんだと思います…(-_-#)v
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コメントさんきゅ! (大門屋健作様←ち)
2007-05-13 16:59:52
深いコメントをありがとうございます。ピンクを一本も観た事がないヘタレなチが偉そうに語れた義理ではありません。

60~70年代からの熱いアングラムーブメントカルチャーを起こすには、もう一度、ベトナム戦争をして、安保闘争をして、東西冷戦、核戦争の危機…当時の空気を作らないと…とか、以前、大門さんが書いていらっしゃいませんでした?

若松監督はそんなところからの転身だったんですね。このビデオの印象からはわかりませんでした。



『ロッキーホラー~』秘話(?)ありがとうございます。

いろんなツッコミ所がありそうですね!



んじゃ又~♪
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ピンク映画…(-_-#) (大門屋健作)
2007-05-12 18:22:28
日本のピンク映画史ってのはかなり特異なものがありますね…(-_-#)

70年代のピンク映画は安保闘争の延長戦と言えると思います。

高橋伴明監督などはあの時代まさに闘士として権力と闘争し、ピンク映画界に身を投じてもなお反体制を貫いてましたからね…(-_-#)

また若松孝二監督もヤクザ稼業からの転身ですが反権力の姿勢は相通じるものがあり、これらの方々の精神が連綿と連なり現在に至っています…(-_-#)

実際、彼らの作品を観ると一般作にあぐらをかいている凡百の映画はヤワに見えるほどぶっとい気骨があります。

徹底的に自分の主張を貫いたからこそピンク映画や一般映画という枠にとらわれない強烈な個性ある作家として名を残されておりますよね…(-_-#)v



また『ロッキーホラーショー』ですがあくまで個人的な推察でしかありませんが中味はともあれストーリーのアウトラインがダメ映画『死霊の盆踊り』と似ているのが気になっています…実は『ロッキー~』の元ネタって『~盆踊り』では…が、持論…(-_-#)



まあひたすら無意味なまでに墓地で裸踊りをアベックに見せつけるエド・ウッド脚本のマヌケな幽霊の映画と世界的カルトミュージカル映画では天と地の差がありますが見比べると骨組みが似てるんすよね…(-_-#)



取り壊し予定のセットを安く借りてわずか2日で撮影したどケチ大魔王、ロジャー・コーマン監督の『リトルショップ・オブ・ホラーズ』が後年、絢爛なミュージカル映画にリメイクされたのとなんとなくかぶります…(-_-#)/))
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