シネマるマンガぁ?byちゃとと

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1983年の荒俣宏の漫画

2010-08-19 17:06:13 | まんがぁ?

先日つぶやき予告しました【荒俣宏氏が描かれた漫画】です。

昭和58年9月1日東京三世社発行の『SFマンガ競作大全集PART21』に収録されています。



タイトルは『THE DUST LADY』4ページの短編

もともと、この雑誌は読みきり、又は読みきりシリーズばかり。
当初は、よそに発表されたSFマンガの再録を集めた雑誌だったのですが、
(萩尾望都『あそび玉』とか、竹宮恵子『真夏の夜の夢』とか、水樹和佳『樹魔』とか)
そのうちに書き下ろし漫画が載るようになりました。

特に、この号は“ショートショート男女編”と称して
名だたる男性女性漫画作家さんたちが、4ページのショートショートストーリーを展開しています。

その中に、荒俣宏作品が。
プロにひけをとらない(いえ、アマチュアとも書いていないのでプロだと思ってましたが)高いレベル。

お話は、主人公の地球人である少年が、カエルの姿の宇宙人とダストレディーについて噂している。
舞台は月らしい。
ダストレディーの秘密をチラとみせておしまい。

ま、なんてことのない短編ですが、出てくる台詞が科学専門用語ぽくてしゃれてます。
例えば、「集めた星くずにね 反物質をちょいとカクテルすれば
だって私は素粒子の娘だもの β崩壊はお手のもの
小柴昌俊氏がノーベル賞受賞された2002年より遡ることほぼ20年、既にニュートリノに言及していた少女漫画。
ご自分でも、ラストコマにツッコミ入れてます。
でた!理科系の少女まんが」って。




Wikiの概要冒頭にある
【以下引用】
元来は漫画家志望で、主に少女マンガを描いていた(『漫画と人生』に、萩尾望都ばりの幻想短編漫画が収録されている)。【引用終わり】

幻想短編漫画とは、これですな!きっと。
表紙のイラストが、『THE DUST LADY』のひとコマからだし。
『漫画と人生』読んでなくてすみません;
図書館で探してみよう。

漫画と人生 (集英社文庫―荒俣宏コレクション)
荒俣 宏
集英社

ところで、このSFマンガ競作大全集PART21は、この作品以外にも色々面白い作品や対談が載っておりまして、そのうちに又ご紹介したいです。
あすなひろし、水野英子、岡田史子、水木しげる等々の4ページショートSF。
興味あるでしょ^^?

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2 コメント

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おもしろそう (らいみ)
2010-08-19 21:04:57
東京三世社って、初めて聞きました。マンガの出版社としては有名なんですか?
SFというところがいいですね~。興味あります。
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ありがとうございます^^ (らいみ様←ち)
2010-08-20 14:52:46
東京三世社…
この頃は良かったみたいですが、現在は業績不振で来月から任意整理に入り、会社を清算する予定のようです。
出版業界はどこも厳しいですね。

水野英子先生の描く宇宙船、珍しいですよ~♪
星新一氏が、高橋留美子氏、糸井重里氏と対談なさっているコーナーもあって面白い本です。
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