先日つぶやき予告しました【荒俣宏氏が描かれた漫画】です。
昭和58年9月1日東京三世社発行の『SFマンガ競作大全集PART21』に収録されています。
タイトルは『THE DUST LADY』4ページの短編
もともと、この雑誌は読みきり、又は読みきりシリーズばかり。
当初は、よそに発表されたSFマンガの再録を集めた雑誌だったのですが、
(萩尾望都『あそび玉』とか、竹宮恵子『真夏の夜の夢』とか、水樹和佳『樹魔』とか)
そのうちに書き下ろし漫画が載るようになりました。
特に、この号は“ショートショート男女編”と称して
名だたる男性女性漫画作家さんたちが、4ページのショートショートストーリーを展開しています。
その中に、荒俣宏作品が。
プロにひけをとらない(いえ、アマチュアとも書いていないのでプロだと思ってましたが)高いレベル。
お話は、主人公の地球人である少年が、カエルの姿の宇宙人とダストレディーについて噂している。
舞台は月らしい。
ダストレディーの秘密をチラとみせておしまい。
ま、なんてことのない短編ですが、出てくる台詞が科学専門用語ぽくてしゃれてます。
例えば、「集めた星くずにね 反物質をちょいとカクテルすれば」
「だって私は素粒子の娘だもの β崩壊はお手のもの」
小柴昌俊氏がノーベル賞受賞された2002年より遡ることほぼ20年、既にニュートリノに言及していた少女漫画。
ご自分でも、ラストコマにツッコミ入れてます。
「でた!理科系の少女まんが」って。
Wikiの概要冒頭にある
【以下引用】
元来は漫画家志望で、主に少女マンガを描いていた(『漫画と人生』に、萩尾望都ばりの幻想短編漫画が収録されている)。【引用終わり】
幻想短編漫画とは、これですな!きっと。
表紙のイラストが、『THE DUST LADY』のひとコマからだし。
『漫画と人生』読んでなくてすみません;
図書館で探してみよう。
漫画と人生 (集英社文庫―荒俣宏コレクション) | |
荒俣 宏 | |
集英社 |
ところで、このSFマンガ競作大全集PART21は、この作品以外にも色々面白い作品や対談が載っておりまして、そのうちに又ご紹介したいです。
あすなひろし、水野英子、岡田史子、水木しげる等々の4ページショートSF。
興味あるでしょ^^?
SFというところがいいですね~。興味あります。
この頃は良かったみたいですが、現在は業績不振で来月から任意整理に入り、会社を清算する予定のようです。
出版業界はどこも厳しいですね。
水野英子先生の描く宇宙船、珍しいですよ~♪
星新一氏が、高橋留美子氏、糸井重里氏と対談なさっているコーナーもあって面白い本です。