シネマるマンガぁ?byちゃとと

tweetばかり。放置中。何とかブログとして復活の道を模索中。

『VINCENT』の頃のTim Burton

2007-04-06 21:19:20 | ティム・バートン

ティム・バートンのデビュー作『ヴィンセント』(1982年作品、6分弱)が観られるサイト。

GUBA - vincent

 こちらはイタリア語? ようつべにもあるようですが、GUBAのほうが画質よし。


ほんじゃ、ちょいと『ティム・バートン物語』いってみよ!
とあるサイトにUPしたものですが、再録。
以前、CATVで放送していたドキュメンタリー番組を下敷きにしています。

●幼い頃のティムは、深夜ホラー番組が大好き!
感受性の豊かな、孤独感の強い子供は、異形に共感を覚えたのでしょうか。
中でも数々の恐怖映画出演のヴィンセント・プライス。
憧れの人との出会いは、ティム初監督ストップモーションアニメ映画~その名も『ヴィンセント』。
おかしな妄想を抱く7才の主人公ヴィンセントはティムそのもの。
この映画のナレーターをヴィンセント・プライスご本人が引き受けて下さったというのですから、ティムの喜びようはいかほどであったでしょう。
ヴィンセント・プライスは『シザーハンズ』の博士役として出演もしていますね。

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年齢をこえた尊敬と親交。
プライスはティムが好きでした。彼の活躍を喜んでいました。
…と過去形で言わざるを得ないのにも、悲しい事情が…。
『シザーハンズ』後、ティムが撮っていたプライスのドキュメントは、彼の死により頓挫。何という……。

●話戻り、ティムの家族について、ご紹介。
ティムは、カリフォルニア州バーバンクに生まれました。
バーバンクは、画一化された住宅がきちんと並ぶ典型的なアメリカのニュータウンのようですね。
『シザーハンズ』のキムの住む町並みと言えばよいでしょうか。
バーバンクを舞台にしたティム・バートンのフラッシュアニメは2006.10.31記事からどうぞ。
家族は、元マイナーリーグ選手の父と、雑貨店を営む母と、弟。
弟とも仲良しですが、何といっても父が一番の遊び相手。
父が長男の存在であるかのような、三人兄弟?
なるほど~『ビッグ・フィッシュ』の父親の描き方の秘密はこんなところに…。

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『チャリチョコ』の、原作にないウォンカの父親のエピソード(ラスト近く、しんみりしたよ;)の付け加えも、ティムのファザコンから来たのでしょうか?
でも注目したいのは、厳格な母との対立。
その確執こそ、作品に深みを与える事になったのでは?
皮肉な事ではありますが…。 「ソーユーモノヨ…」と先生答えた…ごめん;独り言;

●さて、家を出る決心をしたティムに救いを差しのべたのは、近くに住む祖母。
ティムを溺愛する祖母の家からハイスクールに通う彼は、自由を手に入れました。
前衛芸術に興味。仲間との自主制作映画に没頭。
この高校時代に、ティムは映画制作を職業とする決心をしたのです。

●やがて、奨学金を受けてカリフォルニア芸術大学アニメ課程に入学。
ここはディズニーの支援を受けている所でした。
200.8.23記事にも書きましたが、同期にはジョン・ラセター。
しかし、ティムにとって大学は退屈な所でした。
変わり者ばかりの学生の中でも、とりわけティムは個性的。
おまけに単位履修ミスにより奨学金を打ち切られる始末。
学生ローンで何とか食いつなぐ日々。

●そんなティムに転機が…。
マッドサイエンティストが主人公の鉛筆画アニメを作成。
この作品が学生に受けたのです。
チラと見ましたがブラックユーモアたっぷり。けしてハッピーエンドじゃない;
(そのワンシーンUP!)

●これがディズニーの目にも止まり、ティムはアニメの殿堂ディズニーの一員となります。
しかし彼の奇抜過ぎるアイデアは全く採用されず。
当時の可愛い絵柄のディズニーには不向きでした。

●この頃のティムの奇行。
14時間睡眠。人が来ると隠れる。クローゼットに5時間籠る。
歯を4本抜いて血をダラダラ流し歩く。
うーん;;かなりの奇行。
自分の社内での立場をホラー映画の主人公に見立てたのかしら?

●一方、気の合う仲間との自主制作8ミリ映画作りは続けていました。
あり得ないシチュエーションのぶっとんだ内容。
首だけ宇宙人がサーファーを襲うとか…。(記事TOPにUP!)

●そして又、転機が…。
ある詩を上司に見せたところ「これを映画にしてみないか」との言葉。
彼はそれを手間の掛かるストップモーションアニメにしました。
これが『ヴィンセント』なのです。
敬愛する俳優に捧げた、自身を投影した7歳の男の子のことを詠んだ詩。
本人にナレーターを務めてもらい、ティムは大喜び。
詩の朗読なので英語が韻を踏んでますね♪
しかし、ディズニー側は困りました。
風変わりなこの作品をどう扱うか。
結局お蔵入り。
後日『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の上映時に、併映としてようやく日の目を見ますが、時を待たねばなりません。
日本では、『ジャイアント・ピーチ』の上映時に併映されたようです。

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ジャイアント・ピーチ

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●んーと…続きはまたいつか~See you again,good by♪

●続き、ようやく書きました。 こちら どうぞ


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2 コメント

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ありがとーございます♪ (トミー様←ち)
2007-04-10 16:28:17
コメント戴くと励みになります。
最近ちょっとサボり気味で、リンクサイト様にも訪問していなくてごめんなさい;;
映画レビューもずっとサボってます。タハハ
続き、いつか書きたいと思っています。
ティム・バートン好きなんですよ~やっぱり♪
作品全部観てないし、興味持ち始めたのは最近;というヘナチョコファンなんですけどね
返信する
凄い分かりやすい。 (トミー。(猫とマンガとゴルフ~の管理人))
2007-04-09 16:04:42
 私のように、ちょっと興味はあっても本を読むほどではね、と言う人にこんな人物紹介はぴったり。いろいろ飛んでいけて参考資料も見られて、ベストでした。本人がお好きだからこんな手間のかかることも出来るのね。又この続き及び映画関係者のレビューよろしくお願いします。
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