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カルト映画『狩人の夜』DVD再販

2009-08-27 23:04:31 | シネマる(ビデオ・TV編)
昨年5月にも触れましたが、シネマヴェーラで上映され、いそいそと観に行きました『狩人の夜』の絶版DVDが再販されていました。
Amazonでは二千円以下じゃあ~りませんか!これは「買い」かなぁ。


●狩人の夜 [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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監督:チャールズ・ロートン(名優チャールズ・ロートン唯一の監督作)
出演:ロバート・ミッチャム、シェリー・ウィンタース、リリアン・ギッシュ

お話しは、銀行強盗(これはちょっと疑問です^^;なんで?)で投獄された人物と同房だった詐欺師が、そのお金を奪おうと、幼い兄妹(銀行強盗犯の子供)を追いかけるという恐怖ストーリー…。

トリュフォー、ゴダールが絶賛だけのことはあると、映画館で感嘆致しました。
カルト映画と言われる所以が少し分かったような気がするというか…。
ロバート・ミッチャム演じる詐欺師が、三白眼でちょいとハンサムで。指の1本1本に「L・O・V・E」「H・A・T・E」と刺青してあるのが、異様で不気味。
この指を使って、村人達に説法みたいな話をするのも、説得力があります。これでだまされちゃう。
『狩人の夜』鑑賞後『ブルース・ブラザーズ』を見直したのですが、この刺青パロってましたね^^

そして、とにかくもう本当に、映像がイマジネーション豊かで素晴らしいのです。
モノクロであるからこその美しい画面。
影絵のようなシルエットや流動する光。
水の底のオフィーリアを想像してしまうシーン。
ボートに乗って、兄妹が川を下って逃げるシーンはため息が出そう。
夜の川面、月の光を反射してきらめく宝石の川。
この時のロバート・ミッチャムは、冬彦さん思い出しましたけど;
川辺には動物。蜘蛛、蛙、ふくろう、羊?山羊だったかな?
動物が色々登場するのは、童話を思い起こさせることもあります。
その動物のイメージする感情、状態も効果的。

このシーンはYouTube動画あり。
昨年5月記事中に貼り付けてありますので、よろしければ。
映画の中で、何度かロバート・ミッチャムが美しいバリトン声で歌う「リーニング♪リーニング♪」。
勇ましく銃を構えて撃退しようと待ち受けるリリアン・ギッシュと唱和するシーン(なんとも形容しがたい不思議な、ある意味神聖な雰囲気)もあります。
この歌、なんだろ?と調べました。なぜ悪人と一緒になって歌うのか、疑問に思ったため。
『LEANING ON THE EVERLASTING ARMS』という賛美歌。
どうも教会に通っている人には有名な、誰でも歌える歌のようです。
YouTubeには、コンサート会場全員で歌う動画や、教会で黒人がノリノリのゴスペルで歌ったりの動画がありました^^映画とは全然違いますが楽しい♪
ご興味があれば、タイトルで検索してみてください。

Robert Mitchum - The Night of the Hunter - "Leaning"


ダーク・ファンタジーがお好きな方は是非!(『パンズ・ラビリンス』が好きとか…そんな感じかな?)

狩人の夜(1955) - goo 映画


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