カサヴェテスが続きます。
監督・脚本:ジョン・カサヴェテス
出演:ジーナ・ローランズ、ピーター・フォーク、マシュー・カッセル、マシュー・ラボートー
1974年のゴールデングローブ女優賞。アカデミー賞主演女優賞、監督賞ノミネート。
ピーター・フォークというと、コロンボしか思い浮かばないヘタレな私ですが^^;カサヴェテスとは盟友だったようです。共同出資、主演。
ヒロイン、カサヴェテス監督夫人であるジーナ・ローランズも怪演。
普通のどこにでもある家庭の主婦が、こわれゆく姿。
夫を愛し、子供達を愛しているのに、なぜ?
精神を病んでゆく姿を、普通は痛々しいと感じるのでしょうが、そうじゃなかった。
そんな風に「痛そうだなぁ。かわいそうだなぁ」と客観的には見られないのです。
まるで我が痛みのように感じてしまう。
これは、私が子持ちの主婦だから感情移入したということもあるでしょうけれど、それだけではない何かがあるのです。
映画の魔力。脚本の妙、監督の演出力、役者の演技力。
エピソードも秀逸。説明的でないのに、ヒロインや夫や子供の心情が分かる。
監督は、安易な愛と感動の物語に仕立てなかった。
一件落着、落としどころを決めて、ラストで滂沱の感動の涙というお決まりのスタイルではありません。(こういうのもいいんですけど^^;)
いかにも涙を誘うような家族愛ストーリーにはしなかったのが、原作無しのオリジナルストーリー自主映画らしいと思います。
しかし、どうしようもない過酷な現実の中にも、ラストは微かな明るさを示してくれる。
この辺りは黒沢清監督の『アカルイミライ』『トウキョウソナタ』や西川美和監督『ゆれる』を彷彿とさせました。
比べるのも変ですが、黒沢清ファン、西川美和ファンには向いている映画かな?
逆の立場が本来のような気もしますが…。
ジョン・カサヴェテスファンに、黒沢・西川をお勧めするのが本来
精神を病む妻…というと、高村光太郎『智恵子抄』とか思い出してしまうんですが、検索してみると結構ヒットしました。
『ぐるりのこと』『東京日和』『死の棘』。『トニー滝谷』はちょっと違うか…。
【関連過去記事】
8/15 カサヴェテス♪と笠辺 哲♪
8/19 顔、顔、顔。まさしくフェイシズ
昔の日記~高野喜久雄何となく思い出したのです。
※やっぱり廃盤かぁ。プレミア価格でヤだな…と思ったら、↓の通り、再販予定があるではないですか!
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発売予定日は2009年11月20日。定価 3,990円のAmazonでは27%off 2,925円!
わー偶然!どうしよう。
特典映像として、ジーナ・ローランズ&ピーター・フォークのインタビュー (17分)付き。
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【参考リンク】
こわれゆく女(1975) - goo 映画
こわれゆく女 - 携帯 goo 映画
WOMAN UNDER THE INFLUENCE trailer
3分
※ジーナ・ローランズ『フェイシズ』とも『グロリア』とも違いますが、すごいです!
監督・脚本:ジョン・カサヴェテス
出演:ジーナ・ローランズ、ピーター・フォーク、マシュー・カッセル、マシュー・ラボートー
1974年のゴールデングローブ女優賞。アカデミー賞主演女優賞、監督賞ノミネート。
ピーター・フォークというと、コロンボしか思い浮かばないヘタレな私ですが^^;カサヴェテスとは盟友だったようです。共同出資、主演。
ヒロイン、カサヴェテス監督夫人であるジーナ・ローランズも怪演。
普通のどこにでもある家庭の主婦が、こわれゆく姿。
夫を愛し、子供達を愛しているのに、なぜ?
精神を病んでゆく姿を、普通は痛々しいと感じるのでしょうが、そうじゃなかった。
そんな風に「痛そうだなぁ。かわいそうだなぁ」と客観的には見られないのです。
まるで我が痛みのように感じてしまう。
これは、私が子持ちの主婦だから感情移入したということもあるでしょうけれど、それだけではない何かがあるのです。
映画の魔力。脚本の妙、監督の演出力、役者の演技力。
エピソードも秀逸。説明的でないのに、ヒロインや夫や子供の心情が分かる。
監督は、安易な愛と感動の物語に仕立てなかった。
一件落着、落としどころを決めて、ラストで滂沱の感動の涙というお決まりのスタイルではありません。(こういうのもいいんですけど^^;)
いかにも涙を誘うような家族愛ストーリーにはしなかったのが、原作無しのオリジナルストーリー自主映画らしいと思います。
しかし、どうしようもない過酷な現実の中にも、ラストは微かな明るさを示してくれる。
この辺りは黒沢清監督の『アカルイミライ』『トウキョウソナタ』や西川美和監督『ゆれる』を彷彿とさせました。
比べるのも変ですが、黒沢清ファン、西川美和ファンには向いている映画かな?
逆の立場が本来のような気もしますが…。
ジョン・カサヴェテスファンに、黒沢・西川をお勧めするのが本来
精神を病む妻…というと、高村光太郎『智恵子抄』とか思い出してしまうんですが、検索してみると結構ヒットしました。
『ぐるりのこと』『東京日和』『死の棘』。『トニー滝谷』はちょっと違うか…。
【関連過去記事】
8/15 カサヴェテス♪と笠辺 哲♪
8/19 顔、顔、顔。まさしくフェイシズ
昔の日記~高野喜久雄何となく思い出したのです。
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わー偶然!どうしよう。
特典映像として、ジーナ・ローランズ&ピーター・フォークのインタビュー (17分)付き。
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【参考リンク】
こわれゆく女(1975) - goo 映画
こわれゆく女 - 携帯 goo 映画
WOMAN UNDER THE INFLUENCE trailer
3分
※ジーナ・ローランズ『フェイシズ』とも『グロリア』とも違いますが、すごいです!
主人公があの…竿でプールみたいなところを夫人が沈んでいないかとかき回して探すとこなんか今でも思い出しますよ。
美術や背景は綺麗で丁寧に作られた映画とは思ったんですが。
これはどんな表現になっているのか気になります。
>竿でプールみたいなところを……かき回して探す
ひぇ~~ゾゾッと寒気が……。
でも見てみたい気もします(複雑…)^^;