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映画『クワイエットルームにようこそ』ちょっとネタばれ気味

2007-11-10 00:35:33 | シネマる(劇場編)
2/2記事にも書きましたが、楽しみにしていた映画『クワイエットルームにようこそ』を観てきました。
2007.11.7鑑賞。

原作・監督・脚本:松尾スズキ
出演:内田有紀/宮藤官九郎/蒼井優/りょう/妻夫木聡/大竹しのぶ/中村優子/高橋真唯/筒井真理子/宍戸美和公/平岩紙/塚本晋也/平田満/徳井優/箕輪はるか(ハリセンボン)/近藤春菜(ハリセンボン)/庵野秀明/河井克夫/俵万智/しりあがり寿/川瀬正幸
↑松尾人脈を又、使い倒しですね。『恋の門』同様、後に取っておこうという気がないらしい。


バカ笑いに行ったつもりなのに、何だか身につまされちゃったりなんかして泣きました。
松尾スズキ監督凄いよ…。
薬物過剰摂取(オーバードーズ)、自殺や拒食症、過食症、メンタルに問題ある微妙なものを扱いながら、ユーモアとの絶妙バランス。
時系列をさかのぼるサスペンス要素を盛り込みつつ、キャラがそれぞれ際立つ書き分けも忘れない。
劇団っぽい集団ダンス、エンタテインメントも忘れない。
しかし、三谷幸喜監督の映画ほど、演劇的ではありません。
ちゃんと映画的映画(←何かヘンな表現^^;)です。
原作が『文學界』に一挙掲載。芥川賞候補になったというのも頷けます。

出演陣素晴らしい。
内田有紀ちゃん、離婚後の再出発にこれ選ぶのは流石ですね。
竹内結子さんが何となくあまり好きでないというのと関係…ないと思いますが…^^;
こういう役出来たら何でも出来そうな気がする。
オーバードーズ、ゲロに失禁、胃洗浄。
でも、どこか品があって美しいのは天性のものかしら。
塚本晋也監督、マジ役…。うぅ…。滑稽で悲しくて泣けました。
庵野秀明監督、相変わらずギコチナイ演技でイカしてます。
ちなみに劇中アニメは庵野監督作。『恋の門』の時のだよね♪
クドカン、大竹しのぶさんは上手い!圧巻です。
妻夫木君をこう使うか~。
蒼井優ちゃん、拒食症に見えましたねぇ。かなり役作りの為、痩せたのでは?
ハリセンボンのお痩せさんは役作り不要^^

吾妻ひでおセンセの『失踪日記』を思い出しました。
アル中病棟も凄かった。でもギャグ漫画。(追記:ギャグ漫画でよくぞ描いてくれましたという極上の褒め言葉のつもりなのですが、誤解招きました?)
又、ユリイカ西原理恵子さん特集号での大月隆寛氏との対談も思い出しました。
「共倒れを避けるために切らねばいけない」(ちゃとと流勝手な解釈)。

鉄ちゃん(クドカン)の選択は、「言われるがまま」だけど、正しいんだよ。
ちゃんと考えて「うっとうしい」ものから逃げてる。
「面白い国」の人は「つまらない国」と相容れないのではなく、表裏一体なんだな。

ストーリー的にクールな選択も「さもありなん」と思えます。
安易にセンチな大団円に持っていかないところ(特にラスト救急車のシーン)も余韻を残しました。

ラスト、エンドロールが始まっても、ちょっとしたオチ付いてます。
この辺が松尾監督らしいなぁ。
久々、ツボの映画でした。


公式サイト

クワイエットルームにようこそ - goo 映画

そうそう、こないだ何を勘違いしたか、鼻炎薬を3倍量飲み続けてました。
やたら喉渇くのとボーっとする以外は大丈夫だったです^^;
オーバードーズには注意せよ>私。

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