シネマるマンガぁ?byちゃとと

tweetばかり。放置中。何とかブログとして復活の道を模索中。

みんなのうた的『さかなのうた』

2008-03-17 02:53:57 | アニメ
NHKTVで偶然見ました。
大学生である“犬尾 さん”が卒業制作の為、一人で作成された5分間のアニメ。
漫画を描くのは好きだったが、アニメどころか映像も作ったことがなかったとのこと。
ついでに作詩も作曲も歌も、やったことがないのに、一人で全部やっちゃったとのこと。

せっかく作ったのだから、みんなに見てもらえたら…と、軽い気持ちでご本人さまがニコ動にUPするや、1週間で20万回再生されたといいます。
先の番組では、ご本人に取材。
当のご本人さまが反響に一番とまどっていらっしゃるようですね。
ニコ動も削除されてしまわれたようですが、今のところ、こちらは残ってました。(動画共有SNSサイトZOOME)

YouTubeにもありましたので…。



作者の犬尾さんは今春東京工芸大学を卒業されてからは、医療事務のお仕事につかれるとのことですが…、何とももったいない気がするのは、誰しも同じでしょう。
今、たくさんの取材申し込みがあったり、ゲーム制作会社からの勧誘があったりとか、環境の激変に戸惑われていらっしゃるようですが、じっくり考えてよい選択をなさいますように。お祈り申し上げます。

ついでに、私の拙い感想文も…
最初、歯車で出来たさかなの映像を見て『ハウルの動く城』の冒頭シーン、思い出しました^^古びた金属の質感。
歌がアニメによくマッチしています。澄んだ透明な、線の細いちょっと危うい声。
完璧に上手でないところが、かえって素晴らしい。
繰り返されるマイナー旋律は、ギクシャクと回る歯車のよう。
よどみはないけれども、くるくる一定のリズムではありません。
単語の途中で休符の入るのが、危うい不安定さを表現しているような。
そういえば私も昔々、『銀色の魚』という暗ーい歌を歌ったことがあります^^;
さかなというのは、イメージとして冷たく悲しげですね。硬質な感じもします。
金属になぞらえるにはピッタリかも…。
しょっぱい海には、さかなたちのナミダがいっぱい混じっているような気もするし…。
そして、さかなに反して一転、人物は単純なアニメ調。私など、ここで何故かホッとします。
あまりにもCGCGしていると、美しすぎて共感できないというか、何というか;;
その点、このギャップは、フトコロの深さみたいなもので…。
はい!あとは皆様もご自由に鑑賞してくださいませ。

ところで、先日のNHKデジスタ今敏監督セレクション)でも、学生さんや素人さんの作られたアニメが紹介されていました。
どれもこれも本当に面白いです!!
紹介したくなります。
又UPしますね。ではでは~♪



コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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いいもの見せていただきました (ラッコ庵)
2008-03-18 17:40:00
完成度高いですね~
世界観が素敵です。
昔、これと似たことがあったのを思い出しました。20年くらい前のPAF(プライベートアニメーションフェスティバル)にすごい人形アニメを引っさげて彗星のごとくあらわれた森まさあきさん。確か中央大の学生だった。
プロになる気はないと人づてに聞いて惜しいなあ、と思っていましたが、結局CMなどで活躍するアニメーターになられました。

で、今検索してみたら森さん、なんと東京造形大の先生になっているじゃありませんか!
ああ、あのPAFの「チョイスドラゴン」をもう一度見てみたい!
返信する
補足 (ラッコ庵)
2008-03-18 17:44:49
森まさあきさんといってピンと来なくても
「不二家ミルキー」(♪夢の花ワンダーランド…)、「ガラガラヘビがやってくる」
と言えば、わかるのでは。
返信する
でしょでしょ? (ラッコ庵様←ち)
2008-03-19 15:07:56
この世界観の表現力は凄い♪

「ガラガラヘビがやってくる」の人ですか~。
なるほどー。ピンと来ました^^
森まさあき先生、最初はプロになる気がなかったの?
…よかった…プロになられて…。今は学生さんの指導もなさってるんですね。

犬尾さんも、多分好きなこと続けられるんじゃないかなぁと期待しています。
http://ao-den.com/index.html
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