シネマるマンガぁ?byちゃとと

tweetばかり。放置中。何とかブログとして復活の道を模索中。

映画『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』

2008-10-28 15:21:44 | シネマる(劇場編)
※トップ画像は映画のプログラムの表紙を開いたところ。

シネマライズ系列のライズXで2008.5.7鑑賞。
今更ながら記事UP!
実はもっともっと以前に5月当時に書いてたんだけど、下書きのまんまホッタラカシ;;
何だか、何をどう書いても、うまく感想書けないのです。トホホ…です。
だからまともなレビューUPできなくて、ウダウダ語りになってしまうのですが…。スミマセン;;

最近DVD出たので早速ゲットして再鑑賞しました。何度も何度も…。

非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎 デラックス版

ジェネオン エンタテインメント

このアイテムの詳細を見る



5/10記事にも書きましたが、全く予定に入っていなく、偶然映画館の前で「時間つぶしに観てみるかなー」と足を踏み入れた映画館。

全然、予備知識なくチラシだけ見て「へたくそな絵だなー。面白いかなー」
孤高のアウトサイダー・アーティスト、ヘンリー・ダーガーのミステリアスな生涯と作品世界に迫る異色のドキュメンタリー

これが私にとって大正解でした。
館内観客4~5人くらい。
上映前に流れる曲はトム・ウェイツ『You're Innocent When You Dream 夢みる頃はいつも』
ん?なんで映画『スモーク』の曲が?
しかーし!10分も見ているうちに引き込まれ…。
生涯を膨大な妄想の物語の記録に費やしたヘンリー氏にシンクロしてしまっちゃったんですよ。。
孤高のアウトサイダー・アーティストなんて言うとカッチョイイけど、死後に彼の部屋に入ったのが、アートに全く興味のない人だったら、ポイポイ捨てられてたんでしょうね。
アーティストなんて呼ばれることも無く、孤独なおじいちゃんは、人に記憶されることも無く、消えていったでしょう。
現に彼を知る人へのインタビューでは、ダーガーなのか、ダージャーなのか、名前も不確か。
熱心に通っていた教会の座る位置の記憶も人によってマチマチ。
現存する写真も3枚しかなく、これほど影の薄い人が、死後に注目されるとは。

映画としてどうとか言えないのですが、ヘンリー・ダーガーを紹介するドキュメンタリーとしては最高です。術中にハマってしまう人多し。
ヴィヴィアンガールズは、理想的美少女たち。
可愛く、賢く、強くて勇気があり、あらゆる困難に立ち向かい、戦う。
モデルはいたのかなぁ。他のキャラにモデルは少しいたようですが…。子供時代の仲間(とは言えないか?)とか、唯一の彼の友人とか。

ルイス・キャロルだと、アリス・リデルのための物語がアリス2作品ですが、ヘンリー氏は自分のための物語。
孤独が好きで、孤独すぎて、人と関係が築けなかった彼。
何人もの人格が心の内にあったようですね。
でも只の妄想癖のある人と決定的に違うところは、彼は自分ひとりのために、多分睡眠をも削って、膨大な表現記録を残したところ。
自分にアーティストとしての自覚など全くなかったでしょうに、死後に孤高のアーティストと呼ばれるのは仕方ないとも言えます。こんだけ残すと…。
不本意かしら?
ヘンリーが自宅を出て養老院にお世話になっていた晩年、「作品を読んだよ」と言った隣人に対して彼はどんな顔をしたのか。

非現実の王国が存在したリアルな部屋。
人は虚構世界だけで生きられるのでしょうか?…無理、ムリ。
でも彼は、この虚構妄想世界がリアルに存在する部屋がないと生きられなかったんでしょうね。
現に自宅を出て施設で暮らす生活が始まると、ほどなく元気がなくなっていったようです。
パソコン(ネット)がないと生きられない人に似てるかしら?
小学校からパソオタの長男、「ネットがないと生きられない」って言うてます。
「全寮制の中学に行く?」と聞いた時も「高校から寮に入る?」と聞いた時も「パソコンが出来ないからヤダ」との答えでした^^;


シネマライズのこの映画のDETAILSサイトはこちら

ブログ友達のNALさまの記事は こちら

映画『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』公式サイト

非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎 - goo 映画

ヘンリー・ダーガーの作品ギャラリー

ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で
ジョン・M. マグレガー
作品社

このアイテムの詳細を見る
※画集は図書館で借りてきました。ちょっと高いので;


『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』予告編



Tom Waits - You're Innocent When You Dream

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2008-10-26のブックマーク(Bl... | トップ | 次の記事へ »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
監督 (kimion20002000)
2009-09-25 16:52:00
TBありがとう。

この監督のほかの作品は、見たことないんですけどね。
いきなりトム・ウェイツですものねぇ。
で、ファコタ・ダニングがいいナレーションするし、アニメ風にダーガーのキャラが動くし。
とてもセンスのいい監督さんで、さすが、アカデミー賞受賞の監督さんだなぁ、と。
返信する
こちらこそ^^ (kimion20002000様←ち)
2009-09-26 13:54:48
TB&コメントありがとうございます。うれしいです♪

すみません。監督のこと全然知らないです;
アカデミー賞取っておられるんですか。

ダコタ・ファニングですね^^
こちらもよく知らないです。すみません;

でも、何にも知らずに予備知識なく、数人しか観客がいない中で、震えるほどの衝撃を受けたのは事実。
たまたま公開時にめぐり合えたのはラッキーでした。

トム・ウェイツはぴったりですね。
控えめなアニメ表現も素晴らしかった!
もう1回見直したくなりました。
今度はちゃんと監督やナレーションを意識して観てみます^^!
ありがとうございました。

返信する

コメントを投稿