『三度の飯は餌じゃない!』
いやーーー
年の瀬ですね!皆様、それぞれのお酒を飲んでいることと思います。
先日のエース清田の記事
「酒離れ≦つまみ(酒の肴)離れ」
エンゲル係数の減少仮説
非常に納得させられた麦ちゃんこと阿高です。
私が年の瀬に沁み沁み感じていることは
「肉は満足感を与えてくれるが、魚は幸せを与えてくれる。」
っと言うことです。
おせち料理でも、やはり魚介類が主役ですよね!
数の子、練り物である蒲鉾(エソが好き)、田作り(カタクチかなぁ)、エビ(川エビ)、マグロ!昆布〆etc…
そう!今回は日本の文化、魚食文化について少し話したいと思います。
広辞苑によりますと
「魚」とは
‘うお。魚類。’
「食」とは
‘食うこと。食べること。食べ物。’
「文化」とは
‘人間が自然に手を加えて形成してきた物心両面の成果。衣食住をはじめ技術・学問・芸術・道徳・宗教・政治などの生活形成の様式と内容とを含む。’
とあります。
このことから
「魚食文化」とは
人間の魚を食べることを通した生活形成の様式と内容を表す言葉
となるのでしょう。
この魚食文化が近年、都会を中心に衰退しているのではないでしょうか。
従来、食事をとるということは食べ物やお酒をいただきながら
コミュニュケーションをはかる時間であり、
有意義な時間であるはずです。
しかし、
現代の資本主義社会により、
コスト削減、時間短縮、機械化、効率化、欧米化を社会が選択する中で、
人間の食文化までもがこれらのように機械的になってしまったのではないでしょうか。
日本人は四季が織りなす豊かな食を愛でるという時間を忘れ、
三度の食事がまるで家畜の餌のごとく、
喰う行為となってしまっているのでは無いか。
少ない時間を見つけて食べるコンビ二弁当、ファーストフード...
時間や効率面で魚は肉より不利な立場になっているようです。
骨がある、調理がめんどう、ゴミがでる、値段が高い、等々。
そもそも、効率化、時間短縮を前提に議論が進むと、魚料理はその土俵にさえ上がれません。
しかし、このようなロジックで話を進めていいのでしょうか。
私はNOです。
上記で書いたように食文化という物は、技術・学問・芸術・道徳・宗教・政治などの生活形成の様式と内容とを食を通して共有するものです。
魚を食べて、幸せを家族や仲間と共有し初めて良いコミュニケーションが生まれるのではないでしょうか。
毎日、ゆっくり食事をとりましょうとは言いません。
しかし、週に一度は落ち着いて馬場研の「お魚パーティー」に参加して
旬の魚や季節の物を食べながらコミュニケーションを取る時間を作る
心と時間の余裕を持つことが大切なのでは無いでしょうか。
我ら、馬場研一同は魚離れ、酒離れ、コミュニケーション離れの防波堤であります。魚食を通して幸せをいただきましょう。
毎週火曜日、草の根レベルではありますが、ゼミ後、「お魚パーティー」と称し、
我ら馬場研メンバーは
大学生からサラリーマン、キャリアウーマン、主婦、学者等、
老若男女問わず、うまい魚とうまい酒を楽しみながら、
魚食普及を実路し、人生の先輩方と意見交換し、
後輩や参加者に漁業や魚の捌き方を教えながら
学び合っているのです。
そして、
我らが馬場教授からの漁業の現状についての話や研究相談もこの会の重要な役割の一つなのです。
今年も残り数日となりましたが、馬場研ブログ見ていただきまして誠にありがとうございました。来年も馬場研から情報を発信して行きたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
では、良いお年を。
新年会でお会いしましょう。
修士一年 阿高 麦穂