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迷走する枕茶屋

誰にも見えない船に乗って


調和のとれない波と風

そんな空気の表面に浮かぶ我が気持ちの船

身は重いが心は風船よりも軽い

その軽さはゆっくりと渦を巻く

いくら老いた脳とはいえ まだまだ活動してもらわなくては困る

止まらず 滞る事なく 愁いを選別し排除する

楽したいのではない 楽しみたいのだ

楽しくなるための苦労なら試練でも受け入れるのだが

理不尽は困る 

今の私なら抗うことなく納得してしまいそうだ

藁の幸福に浸っている人に迷惑をかけたくないからね

自分の時代にしがみ付くほどの執着はないが

今の時代に何の魅力も感じない

ならば 波風立たないように

なるべく人の目に触れない透明な船に乗って進もう 


ゆっくりと・・・・・





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