まだ何か残っているかもしれない
時折思い出したかのようにそう感じるのだが
手を突っ込んで引っ掻き回すことすら 億劫に感じる
こんな時には心強いはずの我が創造の無限袋は役に立たず
以前なら何かしら指の間に絡みついて救い上げる事ができたのに
見事なくらいに何も引っかかりが無い
新たな欲が生まれないのは己への関心がなくなったせいか
少しくらい心が突き動かされるものが出てきても良いと思うのだが
強引なくらいの欲動が 色々な意味での証となるはず
しかし 今は一時的に鎮静状態らしい
そのうち またいつか 底の見えない空洞から湧き上がってくるだろう
行き着く果てにカタチの限りは無いと 今はまだ信じていたい
完全なる我が洞ろなる意思は それに見合う対価は無い
一体何が詰まっていて重たいのか