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迷走する枕茶屋

臆病風に吹かれて彷徨うさま (詩&ポエム 自選再録集)

このブログを始めた頃に書いていた、詩だかポエム だかよくわからない言葉遊び。
訪問者の数もひとケタだったのを良いことに、随分トゲを突き立て毒を吐きまくっていた。 
意味はわからなくてもその書き殴られた感情は、まだブスブスと燻っているようにも思える。 




「許容範囲をつっつきまわす」

久々に頭にきた
  
自分が悪いのかもしれないが 腹が立った事にはかわりはないのだ
  
人間はどうして些細な事で腹が立つのだろう
  
気持ちが伝わらないのは とてももどかしくてイライラする
  
人の気持ちを譲り入れる余裕が無さ過ぎるのだ
 
世の中便利になればなるほど 余計にややこしい物を
 
沢山抱え込んでいる
  
それらを腕からこぼさないよう 歩くのに精一杯なのだ
  
だからヒトのことによそ見している場合ではない
  
自分の抱えた物しか見ないのだ
 
そんなヒトを見ると ついイラッとしてしまう
 
自分もそうだから 余計イラつくのだ
  
   






「ろくまかし天国」

嘘やハッタリでごまかし放題な世の中になってきた

当たり前のようにごまかすのがデフォルトなら

ごまかさずにまじめな奴ほど周囲から煙たがられ 叩かれる

汚い物を足元に埋めて土台を作り その上に楽園を築きあげる

眉唾とわかっていながら そこを天国と思い 寄添い慰めあう

きっと天使の羽も汚れて灰色になっているだろう

汚れていることに気が付かない振りをするしかない

天使だってそうやって自分をごまかさなければ

そこで生きてはいけないから








「軽すぎる言葉」

私は人の言葉というものをあまり信用しない

言葉よりも その人の行動を見て判断する

なぜなら 自分の発した言葉に責任を持たない人が多いからだ

言うのは簡単 なんの労力も必要ない

その場の自己満足 自己完結が得られれば良い

だから 心にも無い上っ面な言葉が その軽い唇からぞろぞろと出てくる

それを有言実行するとなると また面倒くさくなるのだ

人の本質はその行動にあると思う

理屈を並べ立てる前に その時間さえも惜しいから 
言葉よりも先に動く人が私は好きである

もしも 一言話すのに100mを全力ダッシュするのと同等のスタミナを消耗するならば
無駄口が無くなり言葉を慎重に選ぶようになるだろう 








「報いの通り道」

緊張を持続させていても予期せぬ妨害は防げない

もはや受け入れるしか術がない進路なら

何を目指してもがけば良いのだろう

避けて通るだけでも良しとするならば

通った跡にクソでも撒き散らして

一矢報いてやろうなどと企むのも悪くはない








「やけくそにもなれない臆病者」

いっその事開き直って ヤケクソに突っ走ってみるか

案外上手く行くかも    

などと 自己評価を楽観的に甘く出来ない奥病者は

今日も背を丸めて 細い路地の人生を歩く

踏み外せない 手枷足枷があるのだ

もちろん 自分で付けた手枷足枷だ

そこまでして不自由さを訴えていないと 

底の浅い自分を再確認する羽目になる









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