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迷走する枕茶屋

沈みゆく感覚を快楽に変えて

一日中立ちっぱなしの身体は 限界がすぐそこまで来ている

脹脛を指の腹で揉みほぐしながら 腰の位置から斜めに覗く雑踏の群れ

まるで電気仕掛けの社畜の横移動

あの人たちもまた 疲れを背負っている

そんなことを思っているうちに 我がバッテリーも切れそうだ

早く家に帰って暖かいソファーに倒れ込みたい

そのまま 着替えずシャワーも浴びず

まるで海の底に沈んでいく様に落ちるのが心地良い

上に沈むのか 下へ浮かぶのか 

天井を見つめる視界はグルグル回る


意識を失う様に火照った身体の快楽に身をまかせよう








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