女優の浅香光代さん(本名・北岡昭子=きたおか・しょうこ)が13日午前1時47分、すい臓がんのため都内の病院で死去していたことが分かった。92歳だった。葬儀・告別式は近親者のみで行うという。 1928年に東京・神田で生まれた浅香さんは、9歳で浅香新八郎の主宰する一座に入り、戦後、「浅香光代一座」を組んで女剣劇の人気スターに。 99年にはラジオ番組で野村沙知代さん(2017年没)を批判をしたことがきっかけで、いわゆるミッチー・サッチー騒動に発展。連日、ワイドショーを賑わせたことでも知られる。 ノンフィクション作家の田崎健太氏は日刊ゲンダイの連載コラム「全身芸人 生涯現役魂」の浅香光代編(2018年12月8日付)で、こう書いていた。 〈浅香さんの自宅には6畳二間の衣装部屋がある。そこにはさまざまな着物が、役柄などのメモがつけられて整理整頓されて積み上げられている。小さな役柄の衣装でも手を抜くことはない。役柄に合わせるために、わざとよれよれにするために水につけて足で踏みつけるという。 浅香さんが身に着ける主役用の着物は1枚100万円以上。中には200万〜300万円もの価値のあるものが含まれている。衣装の総額は1億〜2億円程度になる。 全ては芸のため。これが最後の女剣劇の花形女優、浅香光代の生きざまなのだ〉 また1人、昭和のスターが逝った。(日刊ゲンダイDIGITAL) |
元気でおもしろい、オバサンでした。
ご冥福をお祈りします。