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ニューイヤー駅伝 2014LIVE ニューイヤー駅伝 中継

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2014/01/01 08:30
ニューイヤー駅伝 tv 見れない人はこのネット中継を・・・・・

ニューイヤー駅伝 2014全中継所「たすきリレー」LIVE

http://www.ustream.tv/channel/tbssports


悲願の初優勝へ!『前回2位』 トヨタ自動車九州
バルセロナ五輪マラソン銀メダリスト・森下広一監督の下、ここ3大会8位⇒7位⇒2位と着実に進化を遂げているチーム。
エースの今井正人は前回最長区間4区で区間新をマークするなど、駅伝では抜群の安定感を誇る。
さらに今井以外は全員高卒という選手達に森下監督が「考える走り」を徹底させ、選手層に厚みを増した。監督就任15年目で悲願の初優勝なるか。
【注目選手】今井正人


TBS ニューイヤー駅伝より・・・・

2013年12月23日更新 text by 寺田辰朗


第1回 前回2位のトヨタ自動車九州が大幅に戦力アップ
五輪メダリスト監督の注入する勝負強さで“初優勝の壁”突破に挑戦

監督がプレッシャーをかけ続けた1年間

森下広一監督は今シーズン、選手たちにプレッシャーをかけ続けてきたという。
「前回は無欲の2位。今回はバリバリ欲がある中で勝ちを狙わないといけない。だから4月からメンタルも鍛えてきました」

1年前のニューイヤー駅伝。トヨタ自動車九州はチーム最高順位の2位と健闘したが、優勝争いまでは意識していなかった。2区に外国人を起用できず、主要区間経験者の渡辺竜二と押川裕貴を故障で欠いていた。勝負できる布陣ではなかったのだ。それでも中盤の3区間でトップ争いに加わる健闘を見せた。終盤は息切れして後続集団に飲み込まれたが、最終7区の2位争いを制したのである。
2位から8位が8秒差という大混戦ではあったが、2位となった以上、残るは1位しかない。戦力的には今井正人という大エースがいることに加え、前回欠場者の復帰が見込める。強力な外国人選手も加入した。優勝を意識せざるを得ない状況なのである。
周囲から期待されることも、選手たち自身が欲を持つこともプレッシャーにつながる。そのプレッシャーに強かったのがまさに、現役時代の森下監督だった。節目のレースで必ず結果を残し、マラソンでバルセロナ五輪銀メダリストに上り詰めた(プロフィール参照)。

森下監督は、選手にプレッシャーをかけてきた理由を次のように話す。
「実際に優勝しそうになったときに地に足がつかなくなったり、逆に予想外の展開になったときに気持ちが切れてしまったりしたら悔いが残る。予想外のことが起こることも意識しておかないと、走りながら状況を理解できなくなってしまうんです」
監督の現役時代さながらに、日頃からレース本番を意識させる指導がなされているのだ。
「相手がきついところでスパートしたり、僕は駆け引きで勝ってきた。そのためにはどういう練習が必要かを考えて行いましたね。(指導者としても)マラソンを教える、トラックや駅伝を教えるというよりも、勝負の仕方や集中力の上げ方を教えている。パフォーマンスを120%出させる指導をしています。だからウチのチームは、(1万mなどの)平均タイムは悪くてもチャンスがあれば勝てる」
優勝こそないものの、チームとしての勝負強さがトヨタ自動車九州にはある。

前回無念の欠場。渡辺の今季好調の背景

トヨタ自動車九州のエースは“元祖山の神”今井正人で、前回4区で区間新をマークした。そして“元中距離ランナー”の小西祐也が3区、“05年世界陸上1万m代表”の三津谷祐が5区と、1年前は今井の前後をスピードランナー2人が固めた。
本来なら渡辺竜二と押川裕貴の2人が、どちらかの区間に入っていたはずだ。2年連続3区を走っていた渡辺は、ふくらはぎを九州予選で傷めた。前年4区に抜擢された押川は、やはり九州予選で腓骨(くるぶしの下)を痛めてしまった。
その2人が今季は大きな戦力になる。

シーズンを通じて好調だったのが渡辺で、5月の九州実業団1万mで28分47秒37の自己新。ケニア選手の鐘を聞き1周早くスパートしてしまったが、それがなければ「あと10秒は速かった」(森下監督)。
内外のハーフマラソンでも好走し、10~11月のグランツール九州(以前の九州一周駅伝)では3回出場してすべて区間賞。3日目の1区でスタート直後から独走して区間新をマークしたのは圧巻だった。大会MVPにも選ばれている。
「自分では調子が良いというよりも、気持ちが充実していると感じています。苦しいところでもう1回、頑張ろうと思えるようになりました」

この冬の初挑戦も見据え、マラソン練習に取り組んだことが、全体的な走力アップにつながっているようだ。
「疲労を抜くにも、長く走って疲労が取れる体にしないといけない。そう監督から言われてトレーニングの発想を以前と変えました。きつくても動かすことでケガも防げる」
ただ、個人レースのタイトルがなく、「勝負強さはそんなにない」と渡辺自身も認める。
「逆に駅伝では、すごく自信があるんです。ウチは駅伝に合わせられる選手が多く、入賞も3年続いていている。監督の指導で、こうやっていったら走れる、というのがある。監督の勝負強さなのかもしれませんね」

4カ月間まったく走らなかった押川

渡辺とは対照的に、押川は駅伝が近づいて一気に調子を上げてきた。12月1日の甲佐10マイルで2位。優勝こそ五輪選手の竹澤健介(住友電工)に譲ったが、46分43秒の同タイム。渡辺や今井には先着した。
押川が2年前に4区に起用されたのは、今井が12月の福岡国際、3月のびわ湖とマラソンを連戦したからだが、押川への期待もあってのこと。森下監督も「将来的に押川4区の線を考えての試しだった」と、中心選手に育てたいと考えていた。区間6位で7人抜きは、十分に合格点が出せる走りだった。

だが、前述のように1年前は故障でニューイヤー駅伝は欠場。2013年シーズンも、9月の全日本実業団1万mまで一度もレースに出なかった。
「入社1年目からシンスプリント(すねの痛み)がずっと続いていたので、我慢できる痛みではあったんですが、一度思い切って休もうと監督から言われました。腓骨が治ってからも4カ月間、まったく走らなかったんです。ジョッグもしませんでした」

その間の練習はプールで歩いたり、バイクを漕いだり、補強をしたり。走ることが当たり前の長距離ランナーには、地味でつらい練習である。「なんで走ることまで禁止されるのか?」という消化不良の気持ちもあったが、押川は耐えた。
「やはりニューイヤー駅伝に懸ける思いがあったからです。1位という目標が残っていますから、自分が走ってそれを取りたい。そこだけを見ていました」
ブランクを考えれば、甲佐10マイルの2位は驚くべき成績だ。押川が強い意思でリハビリトレーニングをしていた証しだろう。
前回欠場した渡辺と押川。この2人が主要区間で上位争いを見込めることが、トヨタ自動車九州の“前回以上”を期待できる大きな理由である。

カギを握る小西の復帰、三津谷の復調

前回との違いでいえば2区が大きい。1年前は加藤泰智が区間1位と1分40秒差だったが、今回はそこに1万m27分33秒38のカレミ・ズクを起用できる。「全体の流れで大きな上積みができる」(森下監督)
エースの今井は前回が4区区間新と良かっただけに、それ以上の走りは簡単ではない。だが、6月の日本選手権1万mは4位。自己新ではないが最後の1000mを、これまでになかったタイムで上がることができた。11月のニューヨークシティ・マラソンは6位。2時間10分を切れなかったが、「レース後半も動かせていた」と手応えを感じている。
森下監督も「器が大きくなった。基本スピードを上げたうえで、追い込むこともできている」と評価する。29歳となった今も成長を感じられる選手である(今井は本コラムの別の回で取り上げる予定)。

さらに、前回6区で区間24位の廣末香が、入社2年目で大きく成長した。20歳は「1年前の失敗は、プレッシャーではなく単に1人で走る力がなかったから」と振り返る。
「今年はグランツールで、1人でも淡々と押して行く走りができました。6区なら前回の借りを“倍返し”にしたい」
甲佐10マイルは今井と同タイムだが11位と先着。「前半区間でも、今季はやってきたことが自信になっているので力を試したい」
問題は前回3区の小西が9月末に右足首を痛め、その後レースに出場していないこと。それと前回5区の三津谷祐が、九州予選でも1区区間8位と調子が上がってこないことだ。

三津谷は「練習はできているが、レースで走れない。何かが噛み合わない」と首をひねる。だが、力みすぎに原因があったと判断。「ポイント練習(週に2~3回行う負荷の大きい練習)から意識を変え、前より動くようになっている」という。
元から本番での強さは折り紙付き。森下監督も「九州予選が良い薬になった」と、元日本代表の集中力を信頼する。

小西は2年前が1区で区間2位、前回が3区で区間2位。その状態が区間配置にも大きく影響する。
だが、ケガをするまでの小西は絶好調で、4月に5000mで、6月に1万mで自己新をマーク。9月の全日本実業団1万mは日本人3位(8位)と、記録と強さの双方に進境を示した。11年の日本選手権1500m2位のスピードを、10kmの距離に生かし始めている。
「前回の3区は不安もあったのですが、この1年で練習でもレースでも、少しずつ引っ張ることができ始めました。1人で走る不安はありません」
小西間に合えば、「鉄板のオーダー」(森下監督)が組める。

「何をしてでも勝ちに行く」(森下監督)

本番のオーダーは今井の4区とズク(またはワロル)の2区は決定的だが、その他については流動的だ。九州予選後に森下監督は「ウチにとっては6区が重要」とコメントしている。前回コニカミノルタに引き離された区間で、そこに三津谷を起用する構想もある。小西と押川で1区と3区を分担し、5区にロードに強い渡辺と考えるのが普通だろう。
だが、選手の駒が多いのが今回のトヨタ自動車九州の特徴。成長株の廣末を1区に使うのか、後半区間に残すのか。グランツール九州で見せたように渡辺を1区に起用して、速いペースでライバルを絞る方法もある。

4位だった九州予選は今井、渡辺、押川、小西の4人を起用しなかった。シーズン当初から若手や中堅を試す駅伝と決めていたが、「(主力選手の状態を)不透明にして、他チームに考えさせる部分をつくる」(森下監督)という狙いもあった。
森下監督のタブレット端末は、前橋の気象状況も逐次情報が入ってくるように設定されている。
「朝、自分でジョッグをしながら前橋のコースはこういう風が吹くよな、と考えたりしています。天気、選手の適性、レース展開、そして応援ポイントと、すべてを考慮してオーダーを決めたい」

そこまで徹底するのは、初優勝するのにはプラスアルファの力が必要だと感じているからだ。優勝経験があるチームは選手もスタッフも、精神面のコントロール、練習の追い込み方などのノウハウがわかっている。現役時代を「常勝チーム」の旭化成で走ってきた森下監督には、自チームにないものがはっきりと感じられるのだろう。
「だから今回は、何をしてでも勝ちに行きます。勝つためには、色々な要素を走りにプラスにするための感知能力を上げないとダメなんです。それをやってきました」
森下監督の勝負強さをチームにどこまで注入できるか。トヨタ自動車九州の初優勝はそこにかかっている。

【前回のトヨタ自動車九州】
1区の井手上隼人が区間11位でスタートしたが、2区のインターナショナル区間で加藤泰智が23位にまで後退した。ところが中盤の3~5区が素晴らしかった。小西祐也が区間2位で10人を抜いて13位まで上がると、最長区間の4区では今井正人が区間新。11人を抜き、トップのコニカミノルタ・宇賀地強に1秒差まで迫った。5区の三津谷祐は10km過ぎで引き離されはしたが、区間2位と好走した。
だが、6区で欠場者が出た影響が現れた。19歳の廣末香が起用されたが区間24位。3位グループに一気に迫られた。7区で集団に飲み込まれて大混戦となったが、7チームによる2位争いを酒井拓弥が制した。展開的には2位も8位も可能性があった。


【森下広一監督の現役時代】
旭化成に入社5年目の90年、23歳となるシーズンに日本選手権1万mに初優勝。北京アジア大会でも金メダルを取った。翌91年2月の別大マラソンで、88年ソウル五輪4位の中山竹通を破って優勝。初マラソン世界歴代2位(当時)の2時間08分53秒で世界を驚かせた。その年の東京世界陸上は1万mで10位。
トラックでも世界で通用する走りを見せ、翌92年2月の東京国際マラソンにも優勝。そしてバルセロナ五輪で銀メダルを獲得。プレッシャーがかかるレースでも必ず結果を出した勝負強さ、集中力は驚異的だった。


バックナンバー
◦第2回 勝敗を左右する4区の争いに注目! “3強”エースたちのニューイヤー駅伝とは? 今井正人編 2013年12月25日更新
http://www.tbs.co.jp/newyearekiden/column/column02.html
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