
沖縄本島へ来たのなら、離島では出来ないことをしたい。それは外食ひとつとっても島にはない店舗へ足を運んでしまう・・例えば島でイスラへは日常飲みに行けるが、エルタンゴは本島に出向いた時にしか立ち寄れない・・
釣りに関しても同じ・・島で出来る釣りはしない 。唯一、島では出来ない釣りを最近みつけてから、滞在中に空き時間がつくれそうな時にはコンパクトロッドとリールを持って出掛けるようになった。
今回の滞在も午後4時頃より、日没まで挑戦できることに・・・しかしながら、この釣りはあまり人には薦められない・・。理由は危険を伴うのだ・・釣り場はハブが潜む場所でもあるからだ。
とある数ヶ所のダムに標的ブラックバスは棲んでいる・・・但し、大概のダムは釣り禁止とある。沖縄の細長い地形からもわかるようにダムの河川は海へと繋がる。つまりはダム近辺の河川が釣り可能の場所で、淡水である。標的はそこに棲むのだ・・つまりハブも潜みやすい環境なのだ・・・湿気と石積みとコケ・・・条件に見合う・・・。しかし、そんな中でも、今回訪れた場所は公園があり遊歩道が整備されていることから比較的安全ではある。だか、実際、足を運べばいかにも出そうな雰囲気を漂わせているのも事実、油断大敵・・今回、三度目となるが、初回、訪れた際にはハブ注意の警告看板に足がすくんだ・・・だが、近隣に病院があり、なに食わぬ顔で犬の散歩をする黒人の夫婦やカヌーで川下りをするやはり白人の方も居て、少しの安堵感を得ていた。
先ずは県道58線沿いの釣具屋に立ち寄り、店員さんに相談することに・・すると、予想外にキャッチーな反応・・・最近、普天間の米兵が休日を利用しそこにバス釣りに出掛けたそうで、その時に薦めた同じ型のルアーを薦められた・・・。店員さんの話から、なるほど米兵もバスも外来者として同じ境遇なのだなと妙に切なくなった・・・。先程、普天間のフリーマーケットに立ち寄ったばかりであった・・・そこで、先月、島を訪れてくれた在沖米国婦人団体と会う予定だったが、あいにく出店はしていなかった・・・潜水艦が欲しいといったリクエストがアメリカンジョークではなく、本気だ・・・黄色いペンキは用意してあると念をおしたかった・・・(笑)フリーマーケット会場となる駐車場は侵入出来ても基地内には入れない、同じくダムは釣り禁止でも、周辺の河川は良い。魚も人も好き好んでこの地にいるわけでもないのだろうに・・同郷の魚と兵隊が異国の限られたフィールドで出逢う・・感慨深いなぁ・・その兵隊さん、釣れたのかなぁ・・釣れてたら良いのに・・今日も居ないかな?
いよいよフィールドに到着、
やはり毒蛇の蛇念・・いや、邪念からか集中力を欠く・・、だが、木陰に魚影を確認すると一気に場の空気がはりつめた。ハードベイトからソフトベイトまで、最終手段の味、匂いつきのワーム、ガルプに至るまで手をかえ品をかえ日米の技術の極みが注入されたフェイクを惜しみなく総動員し挑んだ。今日こそ一尾を手中にし、写真におさめることで衝動的且つ危険な遊びにサディスファクションを得て、終止符を打ちたい・・今日を限りにこんな毒蛇に怯え、区画の厳しい金網を越えられない、ややこしく、面倒な釣りにオサラバしたい・・日が暮れるまで、待ち人からの着信も二度はすっぽかし集中し粘った・・・結果・・
け
公設市場の魚たち・・・つまり、ノーフィッシュ・・・インチキな 謝罪の写真(-_-;)
この華やかさでカバー・・・
琉球ブラックバス遠し・・(>.<)y-~
待ち人たちが遊ぶ北谷の観覧車を目指し車を走らせ、待ち人たちを拾うと宿泊先までの道中、待ち人たちは観たばかりのファンタジー映画のストーリを和気藹藹と語っている。「で、釣れたの?・・・」こちらも冒険映画のようにダイナミックに語りたいが、なんせ、魚の写真も無ければ、毒蛇にも兵隊さんとも遭遇してない・・・黙りこくるしかない・・今すぐ飲みたい気分だ。今夜、刷ったばかりの永坂寿さんのライブ告知フライヤーを島に持っていくといった約束があり滞在中、二度目のエルタンゴへと出向く予定...そこで、こんな釣りはいかがなものかと少し頭を冷やしつつ飲もう・・・釣り馬鹿はきっとまた、そうは口では言いつつまた行ってしまうのだろうけど・・・