浮世の風

 

らんまりのラクガキ。。。

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 単心室症

手術歴・治療経過についての

詳しい内容は

コチラママンのラクガキ。。。

 
COMPASSに行く日は

まず家を出て

15分くらいかけてチャリで駅へ向かう。

旺ちゃんの手をひいて歩く。

荷物は重いし

旺ちゃんにダダをこねられたりすると

変な汗もでるわで

駅のホームに着くころには汗だく。

 

電車はいつも満員で

最初座れないことが多い。

夏休みに入ってからさらに人が多い。

旺ちゃんを連れているから

席を譲ってもらうことも多く

またある駅で人が多く降りるので

少し立っているだけで

あとは座れる。

 

電車の中は冷房がよくきいていて快適。

 

しばらく乗っていると

人が降りては乗り

人が降りては乗り乗りで

いつの間にか満員。

 

そんな時重そうな荷物を持った

４人組のおじさんたちが乗車してきた。

そのうち２人は空いた席を見つけて

座れたんだけど

残りの２人は席がなく

立っていないといけなくなった。

 

１人のおじさんは

私たちのすぐ近くに立っていた。

 

乗り換えの駅まであと２駅。

旺ちゃんを私の膝に座らせれば

１つ席ができるし

あんな重そうな荷物があるだけで

暑さは増すわ

暑かろぉって思って

とっさとしか言いようがないんだけど

特に気にせず旺ちゃんを膝に乗せて

前に立っていたおじさんに

「よかったらここどうぞ」

と声をかけた。

ちょうど旺ちゃんが座っていた隣の席に

最初に座った連れの方も座ってるし

隣同士になれるしと思って。

そしたらおじさんから

「ち～が～う」

と言われて

「違う」の意味がわからないでいたら

その人は背を向けてもう１人の

立っている連れに話し始めた。

 

電車の走る音や電車内の雑音で

話し声は聞こえなかったんだけど

「席譲られそうになったぞおい～」

っていう声は通っていて

聞こえてしまった。

なにせ目の前にいるからな…

その時点で

私に年寄扱いされたと

思ったんだと理解した。

 

 

そのおじさんは

50代前半くらいかな。

私はただこの暑さの中

荷物は重そうだし

座れないでいたから

どうせあたしたちもうすぐ降りるし

ってだけで声をかけてしまったんだけど

気に障ったようだ。

 

しくじった…

 

 

KY発動中

みたいになってるやん

 

私も若くないし

そのおじさんとも歳の差そんなないし

とかいうと

なんだか年上の方を

敬っていないみたいで

失礼に聞こえちゃうかもしれないけど

そんなんじゃなくて

年寄扱いしてるなんて思われるとは

これっぽっちも思いもしていなくて。

 

仕事とプライベートでは

また少し違うのかもしれないけど

昔働いていたとき

50代60代の患者さんは

若くて血管も元気で

70代の方のOPも全然ありだし

80代の方がOPをすることも

少なくなかったし

さすがに80後半の方のOPは

OPのリスクや術後のリスクなんかを

考えたとき

OPの必要性を少し考えてしまうかな…

ってくらいで

私の中で50代の方たちは

年寄なわけもないんだけど

これは私の事情だしな…

 

今思えばだけどそのおじさん

体もスラっとしまった感じだったし

意識の高い方だったのかも…

 

そしてなにより

私の年齢が中途半端

もっと小娘だったなら

“このくらいの娘からすると

俺も若くないかぁ～”

って感じで

あっどもども～

って感じになっていたかもしれないのに

あたしが中途半端すぎたばっかりに

 

それかもっと私の年齢が上であれば

おばちゃんのお節介モードが

自然と伝わって嫌な気分には

ならんかったかもしれん。

 

私が中途半端におばさんなばっかりに

気に障ったのかぁ

 

オーマイガ

いらんことをぉ

 

って乗り換えの駅に降りるまで

ずぅっとグルグル

 

空けた席が

異様な空気をかもし出してたから

ソロっと旺ちゃんを元に戻して

とにかく何も感じていない顔を作る。

それがせめてもの罪滅ぼしな気がして

何も聞こえていない体で

通そうと試みる。

そっちのほうが

少しは相手の気持ちもおさまるかな

とか思ったり

あんな閉鎖された空間で

変な空気流れるのはもう嫌だし。

隣に座っていたおじさんが

旺ちゃんに話しかけてくれていた。

なんか色々気まずい。

 

 

早く着け

頼むぅぅぅ

ってすげー思った

 

...席譲る問題超難しいやぁん

黙って旺ちゃんを

膝に乗せときゃよかった

そしたら座りたかったら勝手に座るわ

もしくは

「あと2駅で降りますので」って

付け加えて話しかけてれば

状況は違っていたかも

 

 

昔のあたしなら

絶対声掛けたりしなかったのに

旺ちゃんを連れていると大変なことや

人に優しくしてもらう機会が増えたことで

あたしとしたことが

血迷って声掛けてしまったジョ

 

次からはもう少し状況を見て

声掛けるかどうするか

もう少し考えよ…

 

 

こ～んな歳になっても尚

こんなこともうまく立ち振る舞えない自分に

さすがに凹んだ

 

人とうまく噛み合わないときの

このザワザワ感

すごく嫌い。

一人で絡まってる感じがすごい嫌。

 

 

 

小さい頃に思い描いていた30代は

もっともっと大人で

頭の中で警報が鳴るような状況とか

ないんだと思ってた。

 

 

 

ただの嫌味になるから

絶対言えないことだけど

私はあのおじさんのこと

年寄だなんて思ってないですって

あのおじさんに伝わればいいな。

って伝わるわけないけどさ

電車を降りて

乗り換えの駅のホームの

いつもなら毛嫌いする

うだるような暑さと漂うぬるい風が

心地がよかった。

いい勉強になった。

 

 

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