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11月12日 おはぎのつぶやき!

2014年11月13日 | おはぎのつぶやき

庭園の紅葉で有名な三重県いなべ市の聖宝寺(しょうぼうじ)に伝わる 「猿の恩返し」 というお話です。

むかしむかし、三重県北部の山中に美しい村がありました。

ある日のこと、旅のお坊さんが枯れ木に腰を下ろして一休みしていると、何処からか

「キィーキィー」 と大きな悲鳴が聞こえてきました。

驚いたお坊さんが、声のする方に行ってみると、そこには罠にかかったお猿さんがいました。

お坊さんはその罠を外し、手当てをしてあげると、お猿さんは 「ありがとう、ありがとう」

と何度も頭を下げて、山の中へと帰って行きました。

お坊さんがまたしばらく歩いていると、今度は泣いている村人がいました。

「何故、泣いておられるのかな」と聞くと「悪い病気が流行し、村人が何人も亡くなりました」と答えました。

そこでお坊さんは、村人の病気が治りますようにと、天に向かって一生懸命お祈りをしました。

すると突然、山の彼方から雲に乗った観音様が現れ 「この先に大きな滝がある。

その傍に寺を建て、観音様を祭るがよい。そうすれば村人の病も治るだろう」 と告げたそうです。

お坊さんは観音様のお告げのとおり、お寺造りに励みました。

暫くすると、お猿さんが仲間を連れて来て、助けてもらった恩返しにと、お寺造りを手伝ってくれました。

やがて山の様子に気付いた村人も集まってきて、皆で立派な観音堂を造り上げました。

それからは、村人たちの病気も治り、平穏な日々が続いたということです。

この観音堂が聖宝寺で、毎年 秋になるとお猿さんの恩返しにより、庭園のもみじがお猿のお尻のように

真っ赤っかになるそうです(⌒∇⌒)。


聖宝寺もみじ

お猿さんを助けたお坊さんのブログ http://www.shoubouji.com/blog/

お坊さんのツイッターアカウント  @hakuin52

「さるのおんがえし」 森 早苗/絵 因田 あけみ/文  藤原町民話研究会  いなべ市藤原図書館 蔵




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