登山ガイドyassyの実験的ぶろぐ

小松倉山BC

小松倉山BC・・・緊張の雪庇歩きは怖わ美しきなり

新年度一発目は未だ未踏の小松倉山へ。実際に登ってみるまでどの山なのか特定もできていませんでしたが、歩いてみて解ることもあるんだなとつくづく思いました。
昨年の鎌倉森の経験もあるので何とかなるだろうと挑みましたが、雪庇の難易度は鎌倉森を凌駕しました。このコースを周回する場合はリフトで高度を稼いだ後、反時計回りで歩くか、大松倉山登ってから滑り降りるケースが主流のようですが、今回は敢えてわざわざ時計回りとしたのでした。ちなみにしっかりとセンターで届出(登山&下山)は出していますよ~。

■記録

ということでセンターへ届出後さっそく奥山道へ。青空は控えめなもののまずまずの天気

ところが奥山道最初はほぼ壊滅。全く形跡なし。仕方がなくあの白い山頂目掛け広い平原を滑ったりしながら適当に進むが・・・

そして樹林帯突入。奥山道どこじゃ~。ここではじめて地図を見るが下るんじゃない登るのだ~

まぁ何とか奥山道合流。しかし余計な体力を使ってしまった。しかもノントレース。頼るのは自分のみ

時折こんな奴。雪虫かな。春先とか雪が降る頃に良く見る

ひたすら奥山道を行くとこの看板が目印

ここを右斜面に取り付く。ブナ林いい感じ

割と直ぐに出た~。いよいよ雪庇帯の始まりだ

鎌倉森のような平らな雪庇を想像していたが見事に外れ。曲者雪庇に悪戦苦闘する

なかなか見せてくれるよね。気を付けないと墜落しそう

ひたすら雪庇歩き。長い!

振り返って・・・怖ェ~。樹林帯側を意識するがそれでも空中歩きに近いな

今回はスマホGPS使ってみた。勿論地図と併用だ。これはこれで便利。映っているのは背面の木だけど

雪庇終点から。他に高いピーク沢山あるがどうやらアレが小松倉。まだ結構登るんだね・・・

小松倉登り途中から振り返り。あれ来たんだよね。怖ェ・・・

岩手山が見えてきたが始終雲にかくれんぼ。犬倉とか姥倉、黒倉、鎌倉などはしっかりと見えている

スキーセンター方面。絶景だ。テンション回復!

そしてついに小松倉山攻略!!いやー頑張ったぞ~

しかし、これから行く稜線。ここも空中散歩(雪庇)で何度かピークを越さなければ帰れないのだ

ちょっと休憩。今日の作品

振り返って。怖ェ~。とっとと帰ろう

辿ってきた路。よく来たよな~。右奥の後光が差しているのは烏帽子岳

ちょっとのダケカンバ霧氷

ここは何処じゃ~。立ちはだかるモンスター崩れ

大松倉分岐に来て一安心・・・しかし誰もいない。しかもノートレース。何故だー

今日はまずまずの天気なので一杯BCの人がいる筈なんだけど、全く誰とも会わない不思議。仕様がないので10番でシールを外す。今日も始終ベッタリと雪下駄・・・

第3リフトが動いていない。なので皆パスしたんだな・・・。でも整地されたスキー場の有難さや

今日も無事下山成功!!感謝の気持ちで一杯だ

腹減ったので最高~!

■タイム
08:30 網張スキー場出発
08:31 奥山道通行止ゲート通過
09:12 奥山道復帰
09:46 小松倉山取り付き
10:03 大雪庇取り付き
10:37 小松倉山手前ピーク
10:57 小松倉山頂上
11:04 下山開始
11:34 大松倉山分岐
11:53 10番プレート
12:13 網張スキー場到着
 ※登り 2時間27分、下り 1時間9分

■GPSログ(距離:9.76km、高度の上昇/下降:667m/-667m)

■勝手に難易度指数:24+4(雪庇疲労度)=28points

■感想、反省等
・天候崩れたら即下山の積もりも結果周回完了です
・今年は山だけは雪が多いです
・山の春はもう少しだけお預けのようですね
・雪は前面重雪ですので必然的に雪下駄になります
・これはもう本当に「試練」の一言に尽きます
・滑りもストップ雪交じりで気持ち悪い感じです
・雪庇の景色は「怖わ美しい」という表現が適当です
・雪崩れるという感じの箇所は見当たりませんでした
・狐がうろうろしていましたが写真は撮れませんでした
・明日はクリーン作戦&堰上げ&ハウスのビニル張りです

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