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登山ガイドyassyの実験的ぶろぐ

立山

立山・・・30座目は大荒れ3000m峰。終わり良ければ・・・

何とか遅い夏休みが取れたので慰安を兼ね相方と信州へ。混雑を避けるためシルバーウィーク前日泊を基準に全て予約済み。しかしこの2日間は残念なことに寒冷前線が通過予定。天候はピンポイントで最悪の様相を呈しています。何故この期間だけ?まぁこればっかりは仕様がありません。雨の信州も一興と覚悟を決めます。まずは善光寺を観光しその後レンタカーで立山黒部アルペンルート口の扇沢へ向かいました。SW間際ですが雨の平日と言うこともあり大分閑散気味の関電トロリーバスに乗り込み、いざ立山へ!!

■記録

長野到着。この時点ではまだ曇り。これから崩れるのかな?

初めての善光寺参り。さすが全国に名のとどろく観光地だった。それでも今日は平日結構じっくり見れた


さてレンタカーで向うは扇沢。明日からSWなので期間中は大変な混雑予想。なので今日は室堂に泊まり明日朝一登山の計画だ。しかしやはり山は・・・雨か

ここも一度来てみたかった扇沢。鹿島槍の登山口でもある

まぁ想定内の天気。あれは・・・蓮華岳?かなり高いな

いよいよ立山黒部アルペンルート。わくわく。まずは黒部ダムまでトロリーバス。空いている。何せ今日は平日

15分後いきなり階段の洗礼。しかしこれをクリアすると・・・

おお~見えてくれた!!雨模様だが見えている。これは予想外

今度はこれを下る。なかなかの高度感&大迫力で距離感分からず。スリルあるね

堰堤に出ると後立山連峰の赤沢岳。これ潜ってきたんだな~

ダム上流部と下流部。さすが黒部川。切れ込んでるね。例え明日一日ガスで何も見えなかったとしても満足と思わなきゃ

堰堤を渡り次の乗り物はナナメケーブルカー。面白いな^^

そんで次はロープウェイ。並ぶ時期は2時間待ちとか・・・でも今日は平日

黒部ダムを挟んであれが後立山連峰か。ガスのラインは2300m位かな。と言うことは・・・

出発から約90分後、最後のトロリーバスで室堂到着。トンネルを抜けるとそこは・・・

やっぱりガスだった。何せ既にここは2450m。しかも10m近い強風。本来ならば目の前にドーンと立山があるはず。にしてもこの男女ペア、テン泊のようだがやはり張るんだろうね

これは早めに宿に向かうしかない。雨も降っているし


15分ほどでみくりが池温泉到着。ここもかなりの強風地帯

温泉と言ってもこの施設は基本山小屋。しかしながら予想以上に旅館並みだし、モンベルショップや喫茶室もあってすごく雰囲気がいい

早速温泉に入り夕食タイム。すごく豪勢な雰囲気の中のディナーだ。ちなみに隣席の愛知のペアは登山者ではないが明日の天候は気にされていた。そりゃそうだね

案の定、夜通し雨風の音が鳴り響き熟睡できず。しかもここは2,400mの高所。明日はこんな景色(冬だけど)見たいな・・・無理だろうな(涙)

で、翌朝6時。やっぱりな。風速10m以上で10mm近い土砂降り・・・大分迷うも相方は宿でゆっくりと過ごす間に自分一人アタックすることに

気を取り直しとりあえず朝ごはん。満足のバイキング

11時に室道ターミナルで待ち合わせとし、さて参るか・・・

ターミナルで登山届提出。構内では多くの朝一登山者が雨に備え準備中。おバカさんは自分だけじゃないことを知る

写真では分からないが暴風雨だ。おっ!!先行者ロックON

昨夜からの雨が滝のようになって落ちてくる

時間的に中間地点の一の越小屋着。途端に爆風の洗礼。気温10℃以下風速20m以上はあるな。先程の先行者は追い抜いてしまったので自分が一番乗り?やな感じ

しかし約束の時間もある。上の方見えていないが標高差300m。まぁ慎重に行けばなんとかなるだろう

意を決し取り付く。ここからは3点支持だな

ここは飛ばされないように。爆風。さすがに3000mの稜線

まだまだ中間地点かな?もう合羽もレンズも濡れ濡れ

格闘すること40分程。やった~。あれが雄山だな

神社の小屋。やはりここまで誰とも会わず

いよいよ山頂。まずは踏んでおくか

と言うことで何とか雄山到着。レンズが濡れ何度目かのシャッターでこれが目一杯

初の3000m峰は試練の山頂だった。本来この奥の大汝山(3015m)目指してたが今日は厳しいね。心の中で般若心経を唱え参拝

風に煽られ墜落なんて洒落にならないし。ちなみに雄山は立山の主峰なのでキリ良く30座目と言うことで

一等三角点も確認できたし、ついに手袋も浸水して冷たいので素直に戻るとしよう

下り途中から続々と登山者が・・・。すごい人の数。朝一トロリーで来た人達だろう。中には素手の人もいた。浮石が多いので落とさないよう気を遣う

無事一の越小屋到着。小屋の中は待機の人で溢れていた。何とかココアをゲット。冷えた身体が温まった

次々にアタックしていく人達。頑張れよ~

帰りは楽チンだが濡れた路面で油断無きように。なんとビニール合羽で登る人もいる。マジすか(汗)

チングルマやクロマメとかすっかり紅葉だなと思いつつ

振り向けば・・・なんと!!ガスが取れてきてるではないか!!


そして約束の時間に間に合う。こっこれは・・・
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いつの間にか雨もあがった。まずは落ち着いて濡れた衣類を乾かそう

出た~!!何とすっかりと姿を現してくださった立山様

そうなるとバスの時間までゆっくり室堂散策だね。これは昨日泊まったみくりが池温泉方面

先程までの天候は何だったのか?ここまで青空が広がるか

ガスを纏ったり取れたりで何とも幻想的。先程までアソコに居たんだと思う。そして今到着した人は本当にラッキーだね

花崗岩の白とハイマツの緑と紅葉。夢にまで見たコントラスト。全く諦めていたのに最後の最後にご褒美をいただいた感じ

そして、おお~剣岳が見える!!一瞬だったが素晴らしい!!

この後はすっかりと快晴。スケールが違うな~。そして山の天気恐るべし。今年はこんな感じ多いな~

小一時間ほど景色を目に焼き付け帰途へ。途中の黒部平も良かった。後立山の名だたる山々

帰りも乗り物4つ乗り継いで

黒部ダム経由扇沢到着。さすがSW初日満車状態。混雑回避できて良かった

帰り際の多分鹿島槍と五竜岳。随分高く感じる。終わってみればいい旅だった・・・かな?

■タイム
07:07 みくりが池温泉出発
07:18 室堂ターミナル(登山届)
07:27 立山室堂山荘通過
07:53 祓堂
08:04 一の越小屋(小休憩)
09:04 雄山神社
09:08 雄山山頂
09:12 参拝後下山開始
09:20 雄山神社(小休憩)
09:27 御山一等三角点
09:56 一の越小屋(ココア)
10:35 立山室堂山荘通過 
10:40 みくりが池
10:53 室堂ターミナル着→周辺散策
11:50 散策終了。帰途へ
※登り 2時間1分、下り 1時間21分

■GPSログ
距離:8.25km、高度の上昇/下降:758m/-745m


■勝手に難易度指数
25points

■感想、反省等
・初の3000m峰は荒天の洗礼。少々風邪気味になりました
・カッパも徐々に浸透し動いていないと冷える状態でした
・一の越から雄山への爆風岩稜急登は厳しかったす
・やはり相方はアタックしなくて正解でした
・ずぶ濡れでしたが急な日差しでほぼ乾いちゃいました
・前日泊まったみくりが池温泉は素晴らしい施設でした
・基本山小屋なのですが温泉も食事も満喫できました
・但し一晩中暴風雨でうるさく何度も目を覚ましました
・一時登頂も諦めかけましたが何とか登れたので結果OK
・縦走は叶わずともこの地の表裏両方体験できました
・最後はご褒美のように姿を見せてくれた立山に感謝です


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