さかのぼり投稿第19弾!!
今回、その穏やかな山容とは裏腹に、難易度が高いとされる遠野三山のひとつ石上山に挑戦しました。遠野物語では石神山と呼ばれ、古の修行僧が往き来した修験の路であり、現代でもその険しさは評判となっています。なので、今日は皆さん登っているであろう時間帯を目安に出発。国道396号線の終点近く綾織付近の看板を右折し、5分程走ると登山口の大きな看板を目にします。既に2台の車が停まっていました。
■記録
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少し傾いた鳥居を潜り出発。最初は農家の敷地内のあぜ道を行く
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少し進むと鬱蒼とした林の中へ突入。ちょっと尻込みしそうなロケーションである。このトンネルの中に入っていく
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・・・中略・・・割と真っ直ぐな単調な路ではあるが、途中「婆石」とか「2番目の鳥居」「廃車」「杉木立」「滑る渡渉橋」「水のみ場」などのイベントもあって、全然飽きさせない感じ。そして、ここは4合目位の「籠堂小屋」というところ。ほぼ崩壊した何かの小屋跡だが、重要な休憩ポイントとなる
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その理由は、籠堂小屋の後、これまでの緩斜面とは打って変わり、急登の連続となるからである。更に、その急登はこの「刃納めの岩」を境にもう一段きつくなる。「危ないので持っている刀はここにデポしましょう」ということかもしれない
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3点支持の登りと鎖場をクリアすると「中之堂」の建物が見える。断崖絶壁に無理やり建てた感じの大き目の祠(本殿?)がある場所であまり広くはないが、ここで息を整えておく必要がある。というのも、これからが石上山のクライマックス
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迂回路もあるが正攻法で攻める。まず出現したのが、噂の鎖梯子。鎖場でもなく梯子でもない文字通りの鎖でできた梯子。ログでは斜度60.6%を記録しているが、ほぼ垂直に見えるこの場所をクリアする必要がある。どうやって登ったか・・・それは各々お試しを
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次に出てくるのが鎖場。ここも滑る岩の上にかかっている。油断大敵で慎重に
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更にこのような鉄梯子が。鎖梯子よりはまだましであるが、この梯子、岩に固定されていないので、かなりリスキー。相当な注意が必要となる。
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更にまたまた鎖場へと続く。でも楽しい!
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「兜岩」という奇岩が見えると間もなく山頂尾根「通称アンドロメダ岩」に達する。眺めは良いが、しかし、ここは頂上ではない
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頂までは更にあと400mのやせ尾根歩きをしなければならない。ここも危険が潜む路。岩の間の大きな隙間や両側が切れ落ちているところもあり滑落注意。尾根幅50cmという箇所もあり、しかもここで蛇に遭遇。すぐに逃げて言ったが恐らく青大将と思われる。岩場は蛇も多いのでこの点も注意!
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頂上に到着。距離も時間も短いが、イベントが凝縮されていて非常~に楽しめた!
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途中こんな面白い岩「カメ岩」もあったりして^^
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眺めも素晴らしい!早池峰山に、
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振り返ると六角牛山、片羽山、そして五葉山もくっきりと見えていた
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登山口付近のアップ。物凄い高度感だ!大満足
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お茶して一服して下山に入る。帰りはあの鎖梯子コースではなく、迂回路を下るがここもまた鎖場の連続であった。でも無事下山できたことに手を合わせる
■タイム
12:23 登山口出発
12:51 籠堂小屋
13:15 刃納めの岩
13:20 中之堂
13:31 アンドロメダ岩
13:38 山頂到着
14:00 下山開始
14:34 登山口到着
※登り 1時間15分、下り 34分
■GPSログ(距離:5.59km、高度の上昇/下降:572m/-572m)
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■勝手に難易度指数:17+5=22points(+危険度)
■感想・反省等
・いろいろな場面に遭遇して、ウキウキ登れた。
・鎖梯子にしても急登具合にしても、このような短時間で体験できるトリッキーな山は、まず無い。
・でも今回は最高の天候の中登れたが、雨天時は滑落の危険が潜む。
・中之堂以降は、クライミングに近いので、高所恐怖症の人は迂回路を選択すべし。
・下ってきたら自分の車だけだった。途中会ったのはカップルの2名だけ。
・登山時期としては、葉っぱの少ない春か晩秋が望ましいかも。