
惜しくも敗れた星陵と桐光学園は、偉大なる先輩本田圭佑と中村俊介を超えることが、かなわなかった。しかし、この準決勝までの戦いは十分にそのレベルの高さを示してくれ、見ている人たちに感動を与えてくれた。
立派な試合をしてくれた。ありがとう。
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2013.1.13 05:03
墓前に誓った!鵬翔、弔いVだ/高校選手権 サンスポ

PK戦を制して駆け出す鵬翔イレブン。星稜の選手たち(後方)はガックリと肩を落とした (撮影・川口良介)
全国高校サッカー選手権準決勝(12日、鵬翔2-2星稜=PK4-3、国立)鵬翔は星稜(石川)に2度リードを許しながら追いつき、2-2で突入したPK戦を4-3で制して宮崎県勢初の決勝進出を決めた。事故で昨年急逝した松崎博美監督(62)の長男の墓前に、初優勝をささげることを誓う。
一瞬の静寂が大歓声に変わった。90分で決着がつかずに持ち込まれたPK戦。鵬翔の6人目、MF川崎皓章(2年)がネットを揺らした瞬間、控え部員もピッチに飛び出し、歓喜の輪がいくつもできた。
「本当に気持ちがいいです。あきらめない、本当にいい子たちです」
この日の青空同様、澄み切った松崎監督の声が響いた。前半14分に先制点を奪われたが、同31分にMF小原裕哉(2年)のFKで同点。後半36分に1-2とされると、2分後にMF東聖二(3年)が同点弾。PK戦でも先行の星稜が3人続けて決めたのに対し、鵬翔は2人目の東が失敗。しかし、星稜が4人目から3連続で外すまさかの展開で、勝利をたぐり寄せた。
「『普通だったらこんなこと、絶対にない』ということが起きた。神懸かりなところは絶対にあると思う」と主将のDF矢野大樹(3年)。1年前の1月8日、サッカー部OBだった松崎監督の長男・康博さんが事故のため、34歳の若さで急逝した。東京入りする直前の10日、主力選手全員で宮崎空港近くにある墓を訪れ、線香を上げた。矢野主将も「絶対に監督を喜ばせるので(天国から)見ていてください」と手を合わせた。
「去年つらい思いをされて、それでも自分たちを(同監督が)指導してくれた。今年こそは、絶対に結果を出さないといけない」と矢野。勝負を捨てない粘りで快進撃を続ける鵬翔は14日、空に向かって高々と優勝杯を掲げるつもりだ。 (林健太郎)
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