自分の死を考える集い開催スケジュール掲示板

「大往生したけりゃ医療とかかわるな」の著書である父中村仁一が皆様へ遺言としてお伝えしたかった内容を載せております

中村仁一の遺言11「死にっぷり見せるのが最後の務め」

2021-04-06 14:17:38 | 日記

3月22日から在宅酸素を始めました。

3月に入ると動くと息切れをするようになり、日増しにひどく

なりました。初めの頃は静かにすると治まっていましたが動きを

止めて大人しくしても息切れが続くようになったため、酸素吸入を

することにしたのです。

パルオキシメーターで測るとsPo2 82%、84%のことが

よくあります。訪問診療医からは 0.5Lから1Lにせよと指摘され

ました。酸素を0.5L流すとsPo2 90%~94% 0.75Lだと

95%、96% 1Lだと96%、97%になります。

ただ90%が96%になってもあまり楽になったように感じない

のです。

しかも、ここ1週間ぐらい食事をするとみぞおちが張り、

息苦しくなり、sPo2 97%でも息切れが続くのです。

この状態が食べものが胃から腸へ移行するであろう数時間続きます。

この間、頭もぼおっとしています。

大病を患うと食べてもまずいので食べなくなって ふつうは

最後を迎えるのです。

しかし、私は変わり者なのでしょう。食べものの味がまだ

わかるのです。だから食べたいのです。

ただ、夕食はかなり気をつけないと睡眠が妨げられます。

 

「捨て果てて 身はなきものと思えども 雪の降る日は

 寒くぞありける。」

 

一休道歌のように、生身の人間で、まだ生きています。

もうじきに、まとめてずっと眠れるんだからいいかなと

思うものの、やはり辛いです。

最後の務めを果たすのも生半可じゃないと思っています。

2021年4月2日