自分の死を考える集い開催スケジュール掲示板

「大往生したけりゃ医療とかかわるな」の著書である父中村仁一が皆様へ遺言としてお伝えしたかった内容を載せております

中村仁一の遺言12 「最後を考える」

2021-05-08 10:44:42 | 日記

ついに、入浴が息切れのためできなくなりました。

もっとも、今までも普通の入浴のように身体を沈めることは

できず、腹部に水圧がかかると息苦しくなるため、おなかを

浮かせるようにしてしか入れなかったのですが。

しかし、とうとう、それもできなくなり、シャワー浴になりました。

ただ息切れが強いため、シャワー浴もかなりきついのは事実です。

また、身辺整理の一環として、生きている間にできることはして

おこうと思い、医師会の退会届、保険医登録の抹消届、

医師免許の返上も済ませました。ただ、生前に返上するのは

稀らしく、理由の問い合わせがありました。

葬式に関しては、子供と孫だけの小じんまりした

あまり金をかけない家族葬にして欲しいと思ってます。

死ぬのは自宅ですが、死亡確認が済めば、葬祭会館に

移してほしいと思います。

なぜなら、自宅ですると近所に大変な迷惑をかけるからです。

葬式に坊さんはつきものですが、お経を原語で唱えるだけなら

不要です。

般若心経でもいいのですが、あの内容をわかり易く、日本語で

説いてほしいのです。

人間は必ず死ぬわけですし、仏教は永遠の真理を説いているわけ

ですから 是非それを聞かせて欲しいのです。

ただ、寺の墓地に埋葬するなら、坊さんを呼ばないわけには

いかないでしょう。そこで、遺骨を二度焼きして完全に灰にして

全てを自然に返すという方法をとってもらえると嬉しいのですが。

2021年5月4日               中村 仁一