女子ソフトボールの最高峰、JDリーグにはチームを跨いで何人もの教え子がいます。
今まで自分は野球やソフトボールのコーチとして、下は5歳から上は80歳までの選手に指導して来ました。
みんな一応は教え子(子?)という事になるのですが。
面白いもので、話しの聞き方に凄く特徴が見られます。
まずは小学生の低学年となると、理解出来ているのか出来ていないのかは別として、まずは話しを聞きます。
ただし1分間だけ(笑)
61秒後には集中力が無くなるようです。
年齢が上がるに連れ、集中力は長くなって行きますが、どうやらピークは二十歳頃?
それ以降はまたしても集中力の持続時間は短くなるようです。
60歳以上の老人になると、話しを聞いている振りをします。
散々話した後の最初の行動が、話しをする前のままと言うのはもはや定番。
むしろ長い人生経験から言い訳の引き出しが多いので、指導者のモチベーションは尽く(ことごとく)削られますね。
野球を始めたばかりの超初心者から、日本代表の選手達、そして全く教わる気が無い老人まで、色んな方々にコーチを頼まれて来ましたが、不思議な事に上手い選手ほど真剣に話しを聞きますね。
いや、逆に真剣に話しを聞くから上手いのかも。
特に世界を相手に戦うトップアスリート達は真剣にアドバイスを求めて来ます。
プロフェッショナルの自覚があるからこそ、全ての情報を集めてから自分に必要な情報を取捨選択できるのでしょう。
そんな彼女たちでも、たまにプレッシャーに押し潰されそうになったり、大きく調子を崩して自分ではどうして良いか判らず、泣きながら電話をして来る事があります。
そんな時にはとにかく話しを聞いてあげて、腹に溜まったストレスを綺麗に吐き出させてあげるんです。
それは時として4日も5日もかかる場合すらありますが、その時にはとにかく聞いてやること。
アドバイスも何もしないで、ひたすら相槌を打ちます。
そうして、全てのストレスと弱音を吐き出してしまえば、後はいつもの強さと向上心しか残りません。
先日も一人の選手が立ち直りました。
今度は後輩を連れて我が家に合宿に来るそうです。
また、こうして教え子がまた一人増えそうです。
自分が教える事は、目的を達成する為の練習方法と考え方。
これは難しい事をやらせません。
例えば流し打ちを教える時には、いくつか守らなくてはいけないポイントがあるのですが。
必ずそのポイントを守る事になるような練習方法を教えます。
その練習をする内に、そのポイントが勝手に身に付いて行くんですね。
でも技術的な事で救ってあげた選手よりも、考え方を教える事で救ってあげた選手の方が遥かに多いんです。
アスリートと言っても、みんな努力でここまで来た普通の女の子。
壁にぶつかって泣いている内は、伸びしろがあると言う事ですね。
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