昔から課題だった海鮮ラーメン。
要は海鮮を使った魚介系のラーメンなのですが、昨今では魚粉を使って魚介系を全面に出すラーメン屋さんが流行っているようです。
なんで魚粉を使うのかと言うと、そもそも魚介系の出汁って繊細なんですよ。
勿論それだけを味わえば、充分に香りも味も濃いものなのですが。
中華系のスープに加えると、どうしても鶏ガラや豚骨には声の大きさで敵いません。
そこで魚粉を加えるのですが、これって小手先の技術ですよねぇ。
なんかご飯にふりかけを掛けただけって感じで、根本的な解決になっていないような気がします。
自分が初めて魚介系のラーメンに挑戦したのは中学1年生の時。
しじみをベースにラーメンが作れないかという、既に将来の呑兵衛を予兆した作業でした。
それから幾度と無く試作を繰り返して来たのですが、これではお店に出せてもリピートを望むのは難しいなぁと言う謎の悩み。
魚介の香りは出るものの、どうしても魚介の旨味を引き出せなかったんですよね。
ところがっ!
ついに、今までの努力が報われる時が来ました。
切っ掛けは前日に作ろうと思っていたボンゴレのパスタ。
スーパーに行く物の、良いアサリが無くて悶々とボンゴレの事を考えます。
ニンニクとの関係や、スープのベースなど、考えること仕切り。
そして当日、大きめのアサリを買い求めた時に閃きました。
アサリの酒蒸しって、何ら調味料を入れないで充分にアサリの魅力を引き出してくれる事を。
苦節◯十年、ようやく魚介系のラーメンの完成です。
名付けてボンゴレ湯麺?
(実際にはボンゴレの技法は何も使っていませんが)
アサリの旨味が前面に出て来た魚介系ラーメンの完成です。
夏場に作ったミートソースの冷やし中華と共に、これもどこかで販売してみたいなぁ。