okinatchiの四次元徘徊記

 毎日の出来事を書き綴ります。

12月23日

2018-12-23 19:46:53 | 日記

  12月23日
 曇り、晴れ。 午前6時の気温は8℃であった。午前10時少し前のバスに乗ってTo子さんと一緒にスーパーsに買い物に行く。買い物を終えてからバスに乗って家に戻ってきた。

 夕飯には今日買ってきた鰈の煮付けを作ったが、とても旨かった。TVで今上天皇の誕生日に当たってのお話が放送されたのを聞いたが、心に響く内容の話であった。私は3歳の時の今日の早朝のことを今でもはっきりと思い出すのだ。

 昭和8年の今日は日本中の人が早朝から、耳をすませてサイレンの音を聞こうと待ち構えていたのだ。数え年4歳の私は大人達がサイレンの音を気にしてソワソワしているのが不思議だったが、天皇陛下の子供が生まれた合図として、生まれた子が男子の場合にはサイレン2回、生れた子が女の子の場合にはサイレンが1回吹鳴される、ということが前もって知らされていたので、国民は朝早くからサイレンの音を聞こうと待ち構えていたのだった。

 昭和8年に皇太子が生まれる前には昭和天皇には女子の子供ばかりだったので、次代の天皇となるべき男子の誕生を国を挙げて待ち望んでいたことを3歳の子供だった私にも判った。

 
 微かにサイレンの音が聞こえてきたときに大人達が緊張した顔付きになり、サイレンの音を真剣に聞いていたが、2回目のサイレンが鳴り出した途端に大人達が大声をあげて喜んだのを見て、ここに可愛い男の子がいるのに他所の家に男の子が生まれた、という事でこんなに喜ぶなんて、と妬ましく思ったことを思い出した。

 あの時から85年もたった今年、あの日生まれた男の子が、来年、退位する天皇として話した話の内容は心に沁みるものがあった。

    天皇の 生まれた日のこと 思い出し  徘(徊)人 okinatchi