令和6年10月13日㈰。第27回介護支援専門員実務研修受講試験が全国一斉に行われました。
滋賀県では立命館大学びわこ・くさつキャンパスでの開催となり、受験者も多数になるので試験会場には公共交通機関での来場が必須として促されました。
病気をして以来、電車は何度か挑戦しましたが、バスには乗ったことがないのでやや不安もありましたが、私の障害の程度で自家用車での来場を希望するのは少々はばかられましたし、バスに乗ることも新たな挑戦としてチャレンジすることにしました。
説明注意は9:30からですが遅刻してはいけないので開場と同時に入れるように出発しました。
南草津駅に着くとバス会社の係員さんが随所に立っていて、臨時バスの方へ案内して下さいました。
おかげで無事に座席に座ることができてひと安心。運賃を手に用意し到着を待ちました。(ただこの時、財布の中身が一万円札しか残っていないのが後にトラブルの元になります。)
さて立命館大学びわこ・くさつキャンパスに到着しました。前の道を通ったことはありましたが、中に入るのは初めてで敷地の広さに驚かされました。
20数年ぶりに大学のキャンパス内を延々と歩き、バスに一緒に乗った人たちからずいぶん遅れて建屋の前に着くと今度は4階の会場まで上がる階段が待っていました。
滋賀県介護支援専門員連絡協議会の方々が案内係を務めて下さっていて、どうやら建屋内にあるエレベーターの方へ誘導しようとして下さったのですが、お断りして階段で4階まで上がりました。会場の自分の席を見つけて座った時には汗だくでくたくたでした。
私にとってはちょっとした長距離の障害物レースを終えた後の試験となりました。
試験の方は講師の皆さんの教え通り消去法を頼って問題をこなし、手ごたえとしては“まあまあ”といったところでした。
落ちて元々と思って挑んだ試験だったことを考えると上出来です。
試験が終わったのはちょうどお昼時。頭も体力も使ったのでお腹はぺこぺこです。早く帰りたいところですが来た道を戻らなくてはなりません。
来た時と同じく臨時バスに乗り込み、座席に座ったところでトラブルが発覚しました。財布をあけて小銭はゼロ、札は一万円札が1枚。両替をするため運転席へ行くと両替機には千円札の表示しかありません。運転手さんにお願いすると「一万円札は両替できない」と言われました。バスの外にいた案内係の人にも声を掛けてくれましたが、誰かに両替してもらうしかないとの事。困っていると私のすぐ後ろに立っていた女性が申し出てくれて両替してくれました。運転手さんの対応がまるで他人事で不親切に感じていた私にはその女性が神様か天使のように思えました。あの時の女性には感謝しかありません。女性にお礼を言い、千円札を両替機へ入れて両替をし終えた時、バスが発車しました。まだ小銭を財布にしまっていなかった私は小銭を握ったままの手で慌てて手すりを掴みました。
行きは座っていたので大丈夫でしたがバスの揺れは結構なものでした。しかも片手に開いたままの財布、もう片方の手には小銭を握ったままで手すりもしっかり握れません。何度も倒れそうになるのを耐えながら駅に着くのを待ちました。わずかな信号待ちの間になんとか財布をバッグにしまうことが出来ましたが、その間思い出していたのはリハ滋賀でのリハビリの時に小林先生から教わった“まっすぐ立つ姿勢”のことでした。重心をまっすぐにして立つことが大事だと自分に言い聞かせて必死で立っていました。
今思えばICOCAを用意しておけば良かったと思います。