


『却下照顧』 と云う言葉があります
この四文字は、これからの自分にとって大切な忠告の言葉と認識しながら越年しました
世界の各地では、そして国内でもいろんな事が今も生起しながら時間は経過して新年を迎えました
昨年末、傘寿を迎え、そのわりには大した病もなく順調に時間が過ぎていきました
そして再び七十台に戻ってその場に立つことは不可能な事を杯を傾けながら実感しました
昨日までの自分は、明日を見つめそして翌日を如何に迎えるべきかを考えて歩いてきました
パイロットの世界で教官からよく言われてきたことは「Thinking-Ahead 」と云うことです
絶えず 「事態が発生する前に考えろ 起きてしまってからでは遅すぎる。」 と云われて育ったのです
そのお陰でただの一度も航空事故を起こすことなく今日が迎えられたのです
先人は正しい事を私に教えてくれたのです 然しです
これからの自分は今立っているその足元をしっかりと
自分の目で先ず観て確認しながら歩いて進むことが必要なのです
今年(申年)の[初夢]は雲一つない快晴の空の彼方から昇る
[初日の出] を背景に見えた物があったのです
今を過ぎ去ること43年前に遭遇し、
無事にその場から脱出できたからこそ今日こうして八十歳の年越しの祝いを
両親や亡き妻と息子を祭る仏壇の前でお節料理を広げてお神酒を戴けるのです

佛間で広げたお節の重箱 ぼちぼちやります

年末に主用のPCが不調になり予備のPCへのデータ移送に動転中の様子
私に沢山の貴重な体験をさせてくれた母社では
昨年末におめでたいことがありました
明けて今年は東海地区を希望に満ちた年にしてくたのです
「MRJの初飛行成功」です
でも度重なる延期、延期には少なからず嫌気がしました
これは私だけではないと思います
民間機の世界ではそれほどの異常な事ではないのかも知れませんが
日本の国土を守り、国民の生命を守ることを任務に背負っている自衛官には、
特に第一線でアラート任務に就いているORの戦闘機パイロットたちは
今も厳しく緊迫した気持ちで実任務に就いておるのです
大事な家族のことも忘れて常に一歩先を観こして今も任務に就いて呉れておるのです
この道のプロとして自分の生命を賭して任務に就いている彼らには
軽々しい「延期」などありえないし、認められないのです
全ての日本国民の生命を背中に背負ってアラート任務に就いておるからです
あまりにも責任感の乏しい認識の管理者だと思いませんか
[安保関連法] の成立には本来ならば一線に立って国防の任務に就くべき若い人から
憲法学者と称する人たちまで旗を振って声高に反対を叫んでいました
この日本を守るのはわれわれ日本人全員なのです
自分で守らなくて誰が守ってくれるのでしょうか
職場を去って私は20年近くが経ちました
跡を継いでくれた若い管理者たちはあまりにも怖気ついてしまい
その同じ場所で連日仕事をしてきた者たちでさえも
工場見学を拒む姿勢には寂しさを感じてしまいます
防衛産業は日本を守る崇高な基盤産業なのです
そこで汗を流す貴方たちはもっと誇らしくあって欲しいのです
業務に大きな支障のない限り、子供から大人まで遍く
現場に案内して観て貰い理解してもらう気概を持って欲しいのです
そこで初日の出を背景にして
『喝』
を大きく叫びたいのです
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