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奥様は海外添乗員〜メモリアル

遺跡の街、テオティワカンへ

2日目の今日は、メキシコ・シティの北約50Kmにあるテオティワカンへ。紀元前2世紀に建造されラテンアメリカ最大都市国家だったこの街には巨大ピラミッドが残り、メキシコきっての観光地となってる。

街の外れにある北バスターミナルからテオティワカン行きの中距離バスを利用すれば1時間ほどだ。すでに春休みの土曜日とあってかバスターミナルは結構混雑してる。みな田舎に里帰りするのか、大きな荷物を持った地元の人たちの姿が目につく。

各地方都市行きのバスが出ているターミナルなだけにバス会社のカウンターがずらり。テオティワカン行きのバス乗り場は一番奥にあった。カウンターでチケットを購入、一人$27(350円)なり。人気の近郊都市だけあってバスは15分おきの運行、私たちのバスもすぐに出発した。

席は全て指定席だけどはっきり言ってあんまり綺麗なバスではない。長距離ともなるとクラス分けがあるようだが、テオティワカン行きはひと種類だけのようだ。驚いたのは車内にまで物売りが乗り込んで来ること。とは言えしつこさはないから害にはならないけど。

ところでこのバスは途中何箇所か停留所に留まる。ターミナルを出発時すでに満席だったバスは何の躊躇もなく途中で乗客を拾って行く。それにしても高速を走るバスなのに立ち席なんてありぃ~?

でも驚くのはまだ早かった。途中から乗り込んで来たひとりのお兄ちゃん、手にはギターを抱えてる。まさかねぇ~?と思ってると、車内の静寂を破るようにいきなり唄い出した。゛えぇ~こんなのもありぃ?゛

メトロ(地下鉄)の車内じゃ珍しくもないけど、こんなバスの車内にまで…。お兄ちゃんの歌声は結局遺跡の入口に到着するまで続いた。それにしてもすごいなぁと思ったのは誰一人文句も言わず静かに目を閉じてること。そして間もなく遺跡に到着といった頃にお兄ちゃんが車内を回ると、みんなしっかりいくらか小銭をあげてる。

このへんはやっぱり宗教的(基本的にはキリスト教国)なものの考え方が影響してるのか?ある意味、カルチャー・ショックだ。

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