いつもながらのつつましやかな旅もそろそろ中盤戦、というところでやって来たのはのどかな丘陵部に突然その姿を現わすオビドスの街。【谷間の真珠】と称される小さな街に建つ15世紀の古城を改装したした【ポザーダ・ド・カステロ】での滞在は、今回ポルトガルに来るにあたってどうしても実現したかった唯一のこだわり。まさに一点豪華主義、今回の旅のハイライトだ。かつての古城や貴族の館、修道院を国が買い取り、国営ホテルとして甦らせたポザーダは現在国内に43ヶ所。そんな中でもエボラ、エストレモスと並んで3本指に入る人気のポザーダはやはり私たちにとっても長年の憧れだったわけで、今回あわただしくこの旅行を決行したのも実はここの予約が取れたからにほかならない。
リスボンからもほど近く、中世の時代の雰囲気をそのままに残す街はシーズンともなれざ次から次へと観光客がやって来る人気の街。たださすがにこの時季は歩く人もまばらで、逆に地元のおじちゃんたちがジンジャーを一杯ひっかけに来て店の主とおしゃべりしてる光景がとっても新鮮だったりする。観光化された感のあったこの街の実に庶民的な部分をはじめて目にしたような?そんな思いで門をくぐったポザーダは、あちこちで出会った親切なポルトガルの人々同様、飾ることなく私たちを迎え入れてくれた。
城とはいってもあくまでも中世の時代の要塞だから城壁に続くその姿は無骨としかいいようがないその容姿。ところが中に入るとそんな姿とは裏腹な、洗練されたアンティーク家具が置かれて落ち着いた雰囲気の空間が広がっていることにまずはびっくり。小さな城ゆえパブリックスペースもそう広々としたものではないけど、だから逆に温かさを感じられる造りだ。しかも部屋数はたったの9つ。決して多くはないスタッフみんなが気持ちよくゲストを迎えてくれていると実感できる。
案内された部屋は飾りすぎずとてもシンプルなもの。必要なものはひと揃い、綺麗なタイルが貼られたバスルームもいたって清潔だ。部屋の中にいる限り、窓の外に繋がる城壁を見なければここが古城の中であることなど全く想像がつかない。時間が許す限り、座り心地のいいソファーでの~んびり読書して過ごしたい気分だ。ふと窓の外を見ると早くも暗くなりはじめた中、小高い丘の上の古城に白い霧がまとわりついてる。ライトが灯った城はなんとも幻想的で、今にも霧の中から白い馬に跨がった騎士が現れそう。さて、ではそろそろダイニングルームでのディナーに向かいますか…
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