美男子俱楽部

※単行本はBOOTHにて発売中。

ツボ、壺、つぼ

2024-04-03 | 

普段はがらがらなんじゃろうが、首

今日は満席

テレビジョンのなかで

実にチープな女たちが買え買えと整列して居るのだから

わざわざ近場の人妻じゃあなくたっていいじゃねぇかって、

況して職場の人間じゃなくたって、

云っても 俺は男よ

女っぽいけど

寧ろそこが人気の秘訣まであるんだよね、はっきり云って

ぼろ雑巾よ、女なんて

けどあの人妻は違ったなぁ

初めて俺を見てなんていったか分る

「使い捨て宝蔵」っつったよ

意味分かんねぇでしょ

なんか語呂悪いし

ほうぞう?だれ?って参った

俺の事らしいよ

ふざけんなよ、語呂悪いし

宝蔵は使い捨てねえよ

むしろとっとけよ

宝はいってんだから

宝は多分女のこと、あの人妻ね

蔵の俺が使い捨てられるときは、中の私も同じ

そういう解釈もした訳

いや割と自己評価が高いのが鼻につくけれども

宝て

俺がね、俺は宝蔵おまえは宝云うたら

まだまし

然るに私は宝おまえは宝蔵云うんですよ

しかも使い捨てのね

ひでぇですよ

はっきり云うて阿房

使い捨てってのが極めて嫌な感じ、語呂悪いし

まあその解釈 違ったんですけどね

使い捨てダイヤモンド、使い捨て小判

使い捨て宝蔵は、蔵なのよ

入れ物なのよ、語呂悪ィの

で、どう云うつもりか問うたんですよ

おほほ云うんですよ

舐めてるでしょ

そしたら俺、心が脆弱だから

おほほほほほほほほっつって

ぽきっと折れて

壺に仕舞われて

法治国で生きています。



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