一と二の隙間

2024-02-01 | 記念

 私はこの様な所に、詩や随筆をつぶつぶ書いて発表をさせて頂いている。

 其の記事の閲覧数が、一万回を超えた。

 これは世間的に凄い事なのだろうか。多分、すごく無いと思われる。何故なら、世間で生ける私の私生活というのが、全くと云っていい程変わらないから。

 近所のスーパーマーケットにはいり、ピメントを袋買いするか、バラ売りを買うかで迷っている際、プリティな女子に「あのー、觜川昷さんですよね、私もサイケデリックが頭脳で架空してます※①」などと言ってサインをせがまれる事は、まあ無い。

 珈琲屋に行き、「俺は詩と随筆が総計一万回閲覧された者だ。転覆する事とは急いで敗北を認め、留守中におまえの国を退職したまへ※②」と嘯きながら嘯いても、コーヒーは安くならないしどころかもしかしたら入店の権利を剥奪されるのかも知らん。

 ひどい。むごい。

 大体、一万回閲覧されたからと云って一万人がみたとは限らない。七千人かも知れないし、或いは五千人とかかも知れない。皆さん私の風貌なんか分からないだろうし、読んだからといって「くほほ。変な文章書きよる」とか云って其れで終いだろうし。

 「美男子俱楽部」ってなに?

 いっそ別のなまえ、募集します。今の所、候補は「クリーム男爵」「はれんち侍」です。

 かと言って。こんなにも沢山拙文を読んでくれた人が居ると思うと、正直なところはとても嬉しい。

 今まで一度でも、一行でも私の作品を読んでくださった全ての方に伝わらずとも感謝します。

 

 

 

   筆者:觜川 昷

 

 

※① 人間牧場『作戦A』

※② 人間牧場『疲弊している』



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