今になって
2022-10-25 | 詩
胸の熱さ忘れた おまえの眼の色
海辺の春に捨ててきた
小鳥はささやくって云うのに
舌の奥でのこる 蕾のにがさ
砂丘の壁に投げつけた
夜風はざわめくって云うのに
この街に 染付いた おれの恥
誰が笑ってくれる
時代に目を離された すずの音
誰が見ていてくれる
明日がからっぽになった
今になって
(『蓄音機』収録)
胸の熱さ忘れた おまえの眼の色
海辺の春に捨ててきた
小鳥はささやくって云うのに
舌の奥でのこる 蕾のにがさ
砂丘の壁に投げつけた
夜風はざわめくって云うのに
この街に 染付いた おれの恥
誰が笑ってくれる
時代に目を離された すずの音
誰が見ていてくれる
明日がからっぽになった
今になって
(『蓄音機』収録)
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