俺、俳人っつっても許されなかったよ(筆・觜川おん)

飯への呪い

みなのっぺらぼうに成り果てて

おれの尊厳は奪われた

耳を失っても

おまえの声は聞こえそうな気が為るから

鴨葱持った人民・おばはん

「なんでおまえはそんなに平等なの?」

おまえは醜い無能を生かすし

美しいおれを殺しかけたりもするわ

そんな雰囲気でなくなってしまったからな

 

 

 

(『宇宙堕落/地獄を見たくば汝、人間に献身できぬとせよ』収録)

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