小児酩酊
暫くして母親が迎えに来る 酔ってるんちゃうんか? 産まれたことの無い人間が何を言うてる ニヒルになる権利すらもうけて ...
永久の間際
都会で休息出来んよ 訳も分から無いまま起床して果てる君 能書き出来ぬ程の人海 待ち続ける家路 ...
徴収
ちょっと程の高級に負けた貧乏人が 欲望などは疾うに断ったと謂うた顔面で 浮き輪を所望して居られる 仕方があるまい徴収されたのだから ...
あなたと人間の隙間
あなたと人間の隙間には沢山の惡があって俺は悲しい 何も云わぬ君 只、居るだけである 途方も...
親子行儀
治らぬ咳の様な孤独 軈て訪れぬ加護 子供だからと云って懲役は親の寿命 ギロ奏者の戯言が救うもの 酔っ払いの悪臭 海での干ばつ 偽善の遣り口 ...
細まった首
微酔ひした若妻が草原でさか立ちした様な岩 鮪が膠着しながら恍惚 「詰まらない」経済を言い始めた奴は馬鹿おまえ 高が死んだら終わる事実のなかで 苦しいはニヒリスト びくりと...
作戦A
サイケデリックが頭脳で架空 苦節して居る内は 世界はおまえの中が当たり前 (※永続的な優しさがおれの中に在ると思っとるんちゃうぞ) ...
人間のための犬
人間偉いんか 凡ゆる因果は我々の頭脳にのみ在り得るが、 のばる子供等を一定の間隔で殺害して行く たしかな怒りがあなたの前で慥に存在して居る ...
東方に
東方に人間おるで 胡散臭いソープランドのポスタァ 骨しか残らんくなって、うく うるさいんじゃよ 人間おるで ...
ミリオネア
未来と謂ふものが明るくなると謂ふのは 理性を保って居る内だと思ふのだがね オランピアを売却して 寝て暮らそ あらゆる人民に喧嘩を売りたくない人民が ...